薬剤師が高年収を目指すなら地方が狙い目？

せっかく働くのならできるだけ多くの収入を得たいと考えるのは当然ですよね。薬剤師が年収をアップさせる早道の一つとして、地方で働くという方法があります。
そこで今回は、本当に地方で働けば年収がアップするのか、地方で働く注意点などをご紹介します！

基本的には年収高めの設定

いくつかの地方求人を見てみると、やはり年収は高めになっています。その理由は人材不足です。
地方の医師不足による医療格差が問題となりましたが、地方で不足しているのは医師だけではなく薬剤師も同様で、人材確保のために高い給与が設定されています。
チェーン薬局などでも、地方勤務の場合には手当てがつく場合も多いようです。しかし、どの地域でも手当てはなしという薬局もあるため、後々地方勤務も良いかもしれない…と考えている場合には手当てがつくかどうかをチェックしておくと良いでしょう。
もし、地方手当てなしで地方勤務をするのであれば、転職を検討すべきかもしれません。実際に、チェーン薬局勤務の方が地方転勤を言い渡されたタイミングで転職をしたというケースは少なくないようです。

地域に根付いた病院、薬局は高くない場合も

多くの場合、地方では高収入、さらに住居や転居費用なども提供してもらえることが多いのですが、例外もあるので注意が必要です。
一つ目は前述の転勤による地方勤務で地方手当てがつかない場合。もう一つは、古くからその地域にある病院や地元の家族経営の薬局などです。
この場合は人材が不足していることは変わりないのですが、単純に高い給与を支払う余裕がないためです。
また、都心よりは多少高いし、地元だから…と勤めてみると、思わぬ出費が続きそれほどお金が手元に残らない場合もあります。例えば、交通費が高くつく、お店が少ないので飲みに行くと高い、家賃が高いなどです。
家賃は地方だと安いイメージかもしれませんが、単身向けの住宅が少ないためそれほど安い賃貸がない場合もあるのです。
どれくらいの出費になるのかをよく考えてから、地方勤務に踏み切るようにしたいですね。

住民税に注意！

地方で高収入を狙いたいと考える薬剤師も、そこに永住しようとまでは考えていない人も多いでしょう。数年地方でガッツリと稼いでから、都心に戻るという選択肢ももちろんアリなのですが、住民税にびっくりするケースが多いので注意が必要です。
住民税は前年の年収によって決まるため、地方での高収入により決まった住民税が、翌年の都心での普通の給与にのしかかってきます。
場合によっては地方と都心では倍近く年収が異なることもあり、その場合だと貯金を切り崩して住民税を払うことになるかもしれません。
地方勤務の後に都心に戻り、年収がダウンする予定のある方は住民税のことを頭に入れておくようにしましょう。
地方での勤務は年収がアップするだけではなく、地域住民との関わりや薬薬連携、他職種との関わりも強い場合が多く、忙しい都心とは違った観点から薬剤師として成長が可能な場合が多いです。また、プライベートな時間を大切にしたり、趣味に没頭することも可能です。
転居に抵抗がなければ、地方で働くことも検討してみてはいかがでしょうか？