女性薬剤師が転職する際に確認すべき4つのこと

現場で働く薬剤師はどちらかと言うと女性の方が多いですね。
そんな女性の薬剤師が転職を検討する際に、必ずチェックしておきたいことがいくつかあります。女性の薬剤師が転職を成功させるためには欠かせないポイントばかりなので、是非覚えておいてくださいね！

転職先の産休、育休の取得状況

女性が長く働くことを考えたときに欠かすことができないのが産休と育休です。
これらがしっかりと取得できないと、出産の度に職場を変えなければならなくなってしまいます。
肝心なのは「産休、育休制度があるか」ではありません。今時の薬剤師が勤める職場で産休、育休制度が整っていない職場はほとんどないでしょう。
しかし、実際に十分な産休、育休を取れているかどうかは分かりません。社内で決められている期間の産休、育休を取れている従業員がいるかどうか、またその後望む現場に復帰できているかどうかなども調べておきたいところです。
法律上では産前は出産予定日の6週前からと定められていますが、体調によってはそれより前から仕事をやめて安静にしなくてはならない場合もあります。
そのような時に急に産休に入っても周りの薬剤師に大きな負担にならない程度の人員が確保されているかどうかも大切です。
あまりに周りに負担をかけると復帰しにくく感じてしまう場合もあるからです。
今は結婚の予定がないという方も、いつどんな出会いやきっかけがあるかはわかりませんので、チェックしておくにこしたことはありませんよ。

時短制度の有無

こちらも女性ならではの転職チェックポイントです。
一部ドラッグストアや調剤薬局などでは正社員のまま勤務時間を少なくできる時短制度を設けている企業があります。
結婚後、家事をこなすたに少し早く帰りたい…子供が帰ってくるまでには家に帰りたい…。女性はライフスタイルの変化と共に、閉店までの勤務が難しくなってくることが多くなります。
そんなとき、大抵の薬剤師は一度正社員をやめてパートに変えてしまうと思いますが、パートは正社員に比べて福利厚生が良くないですし、当然収入も下がってしまいます。
しかし、時短制度を利用して正社員のまま働くことができれば、福利厚生はそのままに、正社員の給与から働けない時間分をカットされるのでパートよりもしっかりと稼ぐことができます。
結婚や出産を経ても仕事はできるだけ続けたいと考えるのであれば、時短制度がある職場を選ぶと良いでしょう。

その転職先には女性薬剤師がいますか？

現場の薬剤師は女性の方が多いとは言っても、まれに男性薬剤師のみという職場もあります。そのような職場に女性薬剤師が飛び込んで行くのはあまりオススメできません。
事務さんは女性が多いので職場に女性が一人と言うことはないとは思いますが、それでも避けたいと思えるほどのデメリットがあります。
女性と男性では仕事に対する考え方が違うことが多く、男性職場では女性の意見が全く通らないことも少なくありません。
例えば女性は一人一人に時間をかけてしっかりと服薬指導をしたいと考える人が多いですが、男性はできるだけ待ち時間を少なくするために必要最低限のことを伝えるようにしたいと考える人が多い傾向にあります。
男性薬局長がそのような考えの場合、時間をかけて服薬指導をすることを否定されてしまうかもしれません。女性ならではの気遣いや細やかさを発揮できないのは辛いですね。
他にも生理痛の辛さを分かってもらえないなど、男性職場で女性が働くには不都合なことが多いので、一人は女性薬剤師がいる職場を選んだ方が安心です。

残業の有無など仕事量は要確認

女性は男性に比べて仕事よりもプライベートを充実させたいと考える傾向にあります。
仕事が楽しいことも大切ですが、プライベートの時間やそれを楽しむだけの体力が残っていることも大切ですよね。
転職によって収入が増えたとしても、お金を使う時間や体力がなくなるほど仕事が大変なのでは意味がありません。
残業の有無や1日の薬剤師1人辺りの処方せん枚数は必ず確認しておきましょう。
ピーク時間に職員の迷惑にならないように見学に行ってみるのも良いかもしれませんね。
また、薬局長への昇進の可能性があるかどうかも確認しておきたいです。
どんどん昇進して上を目指したいと考えているなら良いですが、仕事はほどほどに頑張りたいので平薬剤師のままが良いと考えている女性薬剤師もたくさんいます。
薬局長になると責任が重くなる上に、雑務が増えたり会議に出席しなければならなくなるなど仕事の時間が増えてしまいます。
昇進の必要がないと考えている方は、いざというときに昇進を断っても問題なく働き続けられるかどうかを確認しておくと良いですね。
女性薬剤師の転職は、男性では全く必要がないとも言えるポイントがとても重要になってきます。転職したけど結局仕事を続けられなくなった…なんてことにならないように、これらのポイントをしっかりとチェックをして、良い職場で長く働き続けることができるようにしましょう！