子供好きの薬剤師は小児科の門前薬局への転職を検討しよう

子供と接していると楽しい、たくさんの子供たちに囲まれて仕事がしたい！そんな子供好きの薬剤師は小児科の門前薬局へ転職してみてはいかがでしょうか？小児科門前薬局への転職のポイントや注意しておくことなどをまとめてみました！

転職のしやすさ

子供好きの方からには理解し難いかもしれませんが、小児科門前薬局はあまり薬剤師に人気がない求人です。その理由は忙しいこと、散薬やシロップが多く調剤に時間がかかることなどです。患者が子供であるため服薬指導も時間や手間がかかります。他の診療科門前薬局と比べて大変な面が多く、敬遠されがちです。
そのため小児科門前薬局は薬剤師不足の状態が続いていることが多く、求人は常に一定の数あるため転職はそれほど難しくありません。地域によって多少異なります、立地や給与などの条件を指定しても幾つか候補が残る筈です。

転職先の職場を必ず見学する

小児科門前薬局への転職を考える場合には、就職を決める前に必ず見学に行っておきましょう。忙しさのあまりに服薬指導をないがしろにしてしまったり、調剤に時間がかかりすぎて患者の親の怒声が飛んでいるなんて薬局もあります。
多少の事は仕方が無いかもしれませんが、ある程度のことは工夫次第で何とか出来る筈です。それが放置され慢性化している薬局は何らかも問題を抱えていると考えて良いでしょう。待ち時間軽減などより良い服薬指導のために工夫がされていて、薬局全体の雰囲気が良い職場を選びたいですよね。

小児科の門前薬局は子供好きだけでは務まらない

前述の通り、小児科門前薬局は多くの薬剤師が苦手とするほど大変な職場です。どんなに待ち時間軽減のための工夫をしていたとしても、散薬やシロップの処方せんが続けば待ち時間は長くなってしまいますし、それと共にクレームも多くなります。中には10分待っただけで怒鳴り散らすような親御さんもいます。理不尽に感じるかもしれませんが、病気の子供を早く家に帰らせてあげたいと思う心を考えれば仕方ないのかもしれません。
大変な割にはクレームが多く、辛いと感じる薬剤師も少なくないため、子供が好きというだけでは務まりません。転職してすぐに辞めることにならないよう、一般的な調剤薬局よりは忙しい可能性があることを十分に確認しておいてください。

少し忙しいけどやりがいは抜群

多少忙しいというデメリットはありますが、可愛い子供達とふれあいながら働けるという職場環境は何にも代えがたいメリットをもたらしてくれます。子供は素直に気持ちを口に出してくれるので「前にもらったお薬で良くなったよ、ありがとう」なんて声を掛けてくれることもあります。日頃の大変さも吹き飛んでしまいますよね。
また、小児科を経験した薬剤師はそれほど多くないので、働きながら得た子供に特化した知識と経験は、別の職場に転職する際に有利に働くというメリットもあります。散薬とジュースの飲み合わせや、散薬の味の特徴を知るなんてことは他の調剤薬局ではあまり経験できなことですよね。
小児科門前薬局は多少忙しいかもしれませんが、やりがいと他では得られない知識や経験という点では十分に検討に値する職場です。子供が好き！という方は是非チェックしてみてください。