ブランク明けって薬剤師に限らず誰でも不安ですよね。
新薬がどんどん増える、調剤報酬改定で業務内容がガラッと変わる、6年制の薬剤師が成長していく――。そんな状況を想像すると、「私、大丈夫かな。やっていけるかな。」なんて気持ちになってしまいますよね。
でも安心してくださいね!ブランクがある薬剤師でも現場復帰は必ずスムーズにできます!
ただし、経験上、注意・確認しておいていただきたいことがいくつかあるんです。
今回は、ブランクのある薬剤師の方にとって有益なお話しができればと思っていますので、お付き合いよろしくお願い致します!
それではブランク薬剤師が復帰する際に注意しておいていただきたいことについてお話ししていきたいと思います。
実は私もブランク経験のある薬剤師の一人なんですけど、6年間の出産・子育てブランクを経て最初はパートで復帰し、今は正社員で管理薬剤師をしています。年齢は1970年代産まれ・・・とだけお伝えさせていただきますね。スミマセン・・・。
さて、ブランクから復帰した経験上、特に注意しておいていただきたいこととは・・・
以上の3つになります。1つずつ説明していきますね。
まず1つ目。家から近かったり、目薬だけの薬局などいつも暇そうにしている薬局を選ぶというのもアリかもしれませんが、やはり処方せん枚数の極端に少ない薬局というのは状況によっては1人薬剤師になってしまう可能性があります。先輩薬剤師に相談できず常に一人で判断しなければならないという状況はブランクのある薬剤師にとっては避けたい状況ですよね。
また、薬局に2人しか常駐していないような薬局を選んでしまうと、1人が休憩に入っている間は1人薬剤師になってしまいます。そのようなことからも、ブランク明けの慣れないうちは少なくとも3人以上が常に店舗にいるような職場を選んでいただいた方がいいでしょう。私の友人もブランク明けの復帰の際、1人になってしまう時間帯が結構あって、とても不安だったという話をしていました。わざわざそのような薬局を選ぶのはかしこい選択だとは言えませんからね。
一方、在籍する人数が多ければ多いほど良いというわけでもありません。例えば薬剤師が10人規模で所属しているような薬局では、ブランク薬剤師にとって違った意味で不安が多くなってしまうものです。
ブランク明けだからいろいろ聞きたいことがたくさんあるのに、みんな忙しそうにしているからなかなか聞きづらい…という事も考えられます。
また、あまりにも目が回るような忙しさのため、ブランクがある方には「こんなところで働き続けるのは無理かも…」とやや後ろ向きな気持ちになってしまう恐れもあります。特に自分よりも若い薬剤師の方がイキイキと働いている姿を見ると、どうしても不安な気持ちが倍増してしまって、「ついていけるかな…」って落ち込んでしまいかねませんよね。
早く薬剤師としての感覚を取り戻したいという気持ちもあるとは思うのですが、やはり徐々に感覚を取り戻していくということも大切ですので、あまりにも忙しすぎる店舗を選ぶと、気後れしてしまってついていけなくなってしまう可能性があります。特にこのような話はまわりでもしょっちゅう聞きますし、ついていけなくてすぐに退職してしまった…なんてことも実際によく目にします。
3つ目は少し視点を変えて、管理薬剤師の目線でお話しさせていただくと・・・
ブランク明けに関わらず、新しく入って来られる薬剤師の方がどんな経歴の持ち主なのかということは、最低限把握しておきたいものです。
「ブランク明けなので、完全に新人の薬剤師として扱ってください」なんてことを言うのもひとつの方法かもしれませんが、「婦人科の経験がある」「小児科経験あり」など具体的に伝えていただくことで、ある程度の目安にはなります。
どんな薬局で、どのような働き方をされてきたのかということが何となくイメージできるのがこの業界の良いところでもありますので、あまり謙遜しすぎずにきちんと薬剤師として経験されてきたことをお話しするようにしてくださいね。ブランクがあるってことは百も承知ですから。
あくまで個人的な意見になってしまうかもしれませんが、復帰後すぐに薬剤師として即戦力になってもらえるとは思っていません。これはブランクがあろうがなかろうが誰にでも同じことが言えます。
新しい職場ではどんなにベテランの薬剤師であったとしても新入りであり、入社当日からバリバリ働けるなんてことはほとんどありませんからね。ゆっくり確実にひとつづつ覚えていってもらえればOKなのです。
最も大切なことは協調性を持って職場に馴染んでいただくこと。仕事自体は時が経てば必ず感覚を取り戻すことができますよ。あまりブランクのことは気にせずに楽しんで仕事をしてくださいね。
いかがでしたか?
ブランク明けというのは誰もが緊張するものですし、不安に感じるものです。新しい職場だったらなおさらですよね。
ただし、慎重に職場選びをしていただくことができればスムーズに職場復帰をすることも可能なんです。
ブランクのある薬剤師の方が復帰する職場を探す場合は、サポートの充実している薬剤師転職支援サービスを利用してみてください。
最初は具体的な求人を探すことよりも、まずは転職コンサルタントにじっくりと話を聞いて貰い、どのような選択肢があるのか相談するところから始めてみましょう。