薬剤師転職メモ

薬剤師のダブルワーク:掛け持ちパートの求人を探す前に確認しておきたい2つのこと

ダブルワークとは、今の仕事を続けながら平日の夜や土日などの空いた時間を使い、他の職場で働くことを言います。薬剤師は時給が高いので、ダブルワークを行っている人も多いようです。今回は、大幅な収入アップの見込めるダブルワークについて詳しく紹介します。

ダブルワークをする薬剤師

薬剤師として働く中で、人によって様々な悩みがあります。ダブルワークをする薬剤師が多いのには主に2つの理由があります。

1. 少しでも収入をアップしたい

薬剤師がダブルワークをする理由で最も多いのが、「収入アップのため」です。薬剤師の平均年収は約530万円程度で、決して低くはありませんが、昇給が少ない職種であり、また勤務先によっては低い年収の薬剤師も多くいます。

現在の職場の居心地が良いため転職はしたくないが、隙間時間に薬剤師として働き副収入を得たいと考える人が多くなるようです。特に夜間や休日は時給も高くなるため、効率よく収入アップができます。

一方で、現在の年収に満足しているが、ダブルワークでさらに稼ぎたいと考える薬剤師もいます。今の仕事内容がそれほど忙しくなく、余裕があるので仕事を増やして収入を上げたいという考えです。

2.薬剤師としてスキルをアップしたい

「薬剤師としてスキルアップするため」ダブルワークをする方も多いです。今の職場では経験できない環境で働くことで、多くの知識や経験を得ることができるため、成長速度も速くなります。

例えば病院勤めの人の中には、ドラッグストアでOTCの勉強をしながら副収入を得ている人もいますし、企業の方でも土日に調剤薬局で働いて調剤経験を積んでいる人もいます。
このように、ダブルワークの形態は人によって様々です。

ダブルワークをする上での注意点は

ダブルワークには大きなメリットがありますが、一方で気を付けなければならない点もあります。

1.職場で副業が禁止されていないか確認する

勤務先によっては副業が禁止されているところがあります。もし禁止されている場合、ダブルワークが発覚したら処罰の対象になります。トラブルを避けるため、必ず職場に確認をしてください。

2.本業に影響が出ないようにする

ダブルワークを行う際は、働きすぎにも注意が必要です。初めは容易に思えたダブルワークも、実際働いてみると体力的にハードに感じることがあります。疲れが溜まって、本業のパフォーマンスが落ちて、職場でのキャリアにマイナスとなってしまっては元も子もありません。適度に休みを取り、ある程度のゆとりを持つことが長く続けるコツになります。

ダブルワークは、メリットはありますが体力的、精神的にハードになります。

もしダブルワークを考える理由が収入にあるのならば、希望する年収が得られる職場への転職も考えてみてください。同じ収入を得るのであれば、当然ですが複数の職場で働くよりも、一つの職場に集中した方が精神的に楽になりますし、時間の融通もききます。

ダブルワークの求人を探すなら、薬剤師専門の転職サイトを利用すると効率的です。信頼できる転職サイトを見つけて、空いた時間を有効活用して収入アップやスキルアップを模索してください。

派遣薬剤師で年収アップ?派遣薬剤師のメリットとデメリット

近年は医療関係でも派遣業務が増えてきており、さまざまな働き方が選べるようになってきました。その中でも、薬剤師の派遣を求める調剤薬局やドラッグストアが増え、薬剤師の資格を持っている方にとって仕事の幅が広がっています。

派遣薬剤師は時間が自由に使え、他の業種に比べると待遇が良くなっています。しかし、良いことばかりとは限りません。ここでは、派遣薬剤師のメリットとデメリットについてまとめます。

派遣薬剤師のメリット

自由に時間が使える

薬剤師として正社員になると、調剤薬局やドラッグストアの営業時間を超えても薬剤の整理や発注業務、書類精査や残作業が多く残っています。そのため、残業が当たり前となっており、場所によっては残業代が出ないところもあります。

その点、派遣薬剤師であれば働く時間を自由に設定することができるため、結婚や出産をした女性に人気があります。子供が急に熱を出した時にも正社員と比較すれば休みやすく、家庭を第一に考えた上で薬剤師として働くことができるようになります。

他業種と比較して時給が高い

一般的なアルバイトやパートであれば、時給は1,000円前後が相場です。派遣業務であれば、1,300円~1,600円といったところでしょうか。

しかし、薬剤師としての派遣の場合は時給が2,800円~4,000円と高額になっているため短時間でも他業種と比較して多く稼ぐことができるのです。週5日、7時間働く人と同じだけの収入を得るためには、週3日、4時間働くだけでいいのです。

転職しやすい

正社員と比較すると、派遣薬剤師は退職しやすい環境です。自由に時間が使えるのと同じように、旦那さんの転勤などにも付いていくことができるようになります。

旦那さんが転勤が多くてなかなか仕事にありつけない人に比べると、自由度はかなり高いと言えます。ドラッグストアであれば、退職後も同じグループ店舗に推薦してもらうことができますし、転職先でも優遇されます。

様々な経験ができる

調剤薬局とドラッグストアで仕事の方法は違いますし、また店舗によっても仕事内容は変わります。薬剤師として様々な経験を積んでいきたい人は、派遣薬剤師を選択するといいでしょう。

正社員のように深い仕事はできませんが、派遣として様々な業務を経験し、自分が目指すべきキャリアアップの道を見定めることができます。

ストレスを軽減できる

派遣薬剤師になって働くと、派遣先の会社から仕事の指示を受けることになりますが、何か悩み事や困ったことがあれば、派遣会社を頼ることができます。

普段の困りごとは指揮命令者に相談し、言いにくいことは派遣会社から言ってもらえるので余計なストレスが溜まりません。勤務条件についての交渉も派遣会社が動いてくれますので、守られた中で働くことができるのです。

派遣薬剤師のデメリット

派遣薬剤師は時給制になります。そのため、正社員のような賞与がもらえないのがデメリットの1つです。

また、時間についての割り切りができる反面、正社員にしかできない重要な業務はさせてもらえません。

長く働きたいと思っていても、景気の影響や新しい人材の投入によって、真っ先に契約解除させられるのもアルバイトや派遣薬剤師ということになりますね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

派遣薬剤師として働くことで、自由に時間を使える事スケジュールを立てることができ、ストレスも溜まりにくくなります。派遣社員としてのデメリットもありますが、経済環境や家庭環境を考えた上で、何を優先にして働くのかを考えるようにしましょう。