転職活動をする上で面接は避けて通ることのできないものですよね。
面接が得意だという方もいらっしゃるでしょうけど、ちょっと苦手かも…と思っている方も意外と多いのではないでしょうか。ましてみなさん以外にも薬剤師の応募があって、並行して何名もの薬剤師の面接をしているような職場だったら『内定がもらえない』なんてことも考えられます。そんなこと考えてたらますます不安になっちゃいますよね。
そこで今回は、転職する薬剤師が面接においてどのようなことを準備しておけば良いのかということについてお話ししていきたいと思います。
薬剤師として転職するわけですから、もちろん薬剤師として経験してきたことを話すのは当然のこと。でも薬剤師の経験って、面接の短い時間では他の薬剤師の方とはあまり差が付かない部分だったりします。1~2年目の薬剤師であっても、「総合病院の門前にいた」と言われればある程度即戦力として考えられるもの。なので薬剤師としての経験はそんなに重要ではない場合もあります。
実はそれよりも社会人としてどのようなことをしてきたのか、そしてその過ごしてこられた過程を全面的にアピールすることがとても大切です。
例えば、こんな失敗をしたことがあるけれど、みんなで力を合わせて解決することで成長できたという経験や、新人の教育担当をしていた、というようなものでも良いでしょう。「この人は社会人としてこんな働き方をしてきたんだな」というのが見えるような話ができれば、実際に採用した際にどのような働き方をしてくれるのかということが想像しやすく、内定を勝ち取る確率が高まります。
薬剤師未経験の方であっても、社会人としての過ごしてきた過程というのはかけがえのない経験であり、最大のアピールポイントになるのです。
もうひとつ大切なことは、人間性の部分です。これは「私はこんな人間だ」と言葉でアピールするというものではありません。
面接官の話を聞く姿勢や面接中の振る舞い、笑顔などももちろん大切です。そのような細かい部分まで面接ではかなりチェックされているものですので、良い印象を与えるためにもハキハキと笑顔で答えるように心掛けましょう。
そういった心掛けをしている姿勢が見えるだけでじゅうぶん人間性のアピールにはつながるのです。
面接の席においては、もちろん臨機応変に話をする必要があるのが大前提ですが、その場その場で思いついたことをなんとなく話していると、気が付けば話に一貫性がなくなってしまうといったこともあります。「結局この人は何が言いたいのか」と思われてしまっては面接失敗です。
どのような働き方がしたいのかというのは人によってまったく異なるものだとは思いますが、例えば「在宅を中心に地域医療に貢献したい」「この町の頼れる薬剤師さんと呼ばれるような地域密着の薬剤師になりたい」「店舗開発などマネージメントを中心とした働き方がしたい」などなど、コレという軸をしっかり持った上で話をするようにすると、みなさんの人となりや思いは伝わるものです。そしてその軸が決してブレないように徹底していただくことがとても大切なのです。
これは面接の場によって様々だとは思いますが、最低限の準備はしておきましょう。
などなどが代表的なものであり、準備しておきたいものです。
その会社を選んだ理由や前職の退職理由などは比較的準備しやすいものだとは思いますが、転居を伴う異動の話や想定外の勤務条件の話などが急に飛び出すこともあります。転職サイトを通して面接にのぞんだ場合でも、書面で見ていた勤務条件とは異なった条件提示をしてくる場合もあるのです。
このような変化球に対してどのように対応するかということも事前に心の準備をしておく必要があります。もちろんすべての条件に対して「何でもします」と言う必要はありません。みなさんの印象が良く、面接官が思い付きで将来的に幹部候補になって欲しいという思いから急な変化球を投げてくることもありますので、そういった想定外の話に対しては「今すぐにお答えすることはできませんが、できる限り対応させていただきたく考えています。」などといった返答をしておくのが良いでしょう。
ただ、このような想定外の質問もされる可能性があるということは頭の中に置いておくようにしてくださいね。
面接の際にアピールすることや、伝えるべきこと、聞かれることなどをお話してきましたがいかがでしたでしょうか。
面接にのぞむためにはやはり事前の準備が大切であり、想定外の質問をされる可能性もあるということをご理解いただくことができましたでしょうか。
転職エージェントは面接に同席することも多く、その会社がどのような質問をして、どのように回答すべきか情報を把握している場合が多々あります。
ご自身で考えることに加えて、転職エージェントからもその会社に関する情報を得るようにしてください。