宮城県で働く薬剤師の平均年収はどれくらいでしょうか?また、派遣やパート薬剤師の方がく宮城県で働く場合の平均時給は幾らくらいでしょうか?
このページでは2021年に厚生労働省が集計・発表したたデータをベースに、宮城県の薬剤師の平均年収や平均時給、労働環境、求人数などをチェックしていきます。
この1ページだけで宮城県の薬剤師の平均年収は勿論、転職市場の現状が把握できるようにまとめてありますので、宮城県で転職を検討されている薬剤師の方、宮城県への転職を検討されている薬剤師の方は是非参考にしてください。
※掲載データの無断引用・転載を禁じます。必要な方は厚生労働省を参照してください。
宮城県は約230万の人が暮らす人口では全国14位、人口密度では全国19位の都市です。
宮城県には薬学部を有する東北大学、東北医科薬科大学があり、毎年多く薬剤師を輩出しており、宮城県内の薬剤師の数は5,455人となっています。
人口10万人あたりの薬剤師の数は235.5人。全国平均が246.2人なので若干少ないことになりますが、人口に対する薬剤師の数は概ね平均的だと考えて良いでしょう。
しかし、宮城県内では薬剤師の分布に偏りがあります。
10万人あたりの薬剤師数をエリア毎にみていくと、仙台市が313.7人で全国平均を大幅に上回っています。
この仙台市の313.7人という数字があっても、宮城県全体では平均よりも少し下。つまり、仙台市以外のエリアでは人口比の薬剤師が少なく、不足していると考えることが出来ます。
宮城県内の薬局施設の数は1,165。こちらも人口10万人あたりで見てみると50.5施設となり全国19位。全国平均は47.7となっていますので、薬局施設数は比較的多いことになります。
薬局施設が多い割には薬剤師が不足気味となっている宮城県の平均年収は677.9万円で全国3位。
平均年収だけみると薬剤師が働く環境としてかなり好条件のように思えますが、平均年収677.9万円に対する平均年齢は51.7歳となっています。
平均年収の内訳はこのあと詳しく見ていきますが、年齢要素が占める部分も多々ありますので、注意が必要です。
宮城県内で求職活動をされる薬剤師の方、転職を予定されている薬剤師の方は、新型コロナウイルスの状況と合わせて詳細な情報を地元のエージェントから集めるようにしてください。
宮城県の薬剤師の平均年収 (前回比) | |
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年齢 | 51.7 歳 ( 6.2 歳) |
勤続年数 | 13.1 年 ( -0.8 年) |
所定内労働時間 | 165 時間/月 ( 6 時間) |
超過労働時間 | 8 時間/月 ( 0 時間) |
総労働時間 | 173 時間/月 ( 6 時間) |
月給 | 48 万円 ( 7.2 万円) |
ボーナス | 101.9 万円 ( -18.7 万円) |
年収 | 677.9 万円 ( 67.7 万円) |
全国順位 | 3 位 ( -5 位) |
宮城県で働く薬剤師の平均年齢は51.7歳で、前回調査よりも6.2歳上がり 、全国平均の41.2歳と比較すると10.5歳高い年齢となっています。
一ヶ月当たりの労働時間は173時間で、前回よりも6時間長く、全国平均の170時間より3時間長くなっています。
収入面では、ボーナスが平均101.9万円で、前回調査よりも18.7万円低くなっており、全国平均の92.1万円より9.8万円高くなっています。
ボーナスを含めた宮城県の薬剤師の平均年収は677.9万円。前回調査の年収データより67.7万円アップしており、全国平均の565.1万円より112.8万円高い年収となっています。
直近のデータでは宮城県の平均年収は非常に高い水準にありますので、適切な転職を行えば全国平均よりも大幅に高い年収を得られる可能性があります。現在宮城県で働いている薬剤師の方は勿論、高収入を得たいと考えている薬剤師の方はこのエリアへの転職を検討してみては如何でしょうか?
宮城県で正社員として働く薬剤師の平均年収を時給に換算して、全国平均と比較することで、おおよその労働条件を推測することが出来ます。
どんなに平均年収が高くても、労働時間が長かったり過度な残業を強いられているようでは、必ずしも薬剤師の労働条件が良いとは言えません。
また、多少平均年収が低くても、労働時間や残業が少なく、自由になる時間が多い、生活自体にはゆとりがあるというケースもあります。
ここでは宮城県の薬剤師の平均年収とその労働時間をベースに1時間あたりの給与を算出することで、宮城県で働く薬剤師の労働条件が全国平均と比較してどれくらいの水準にあるのか、確認することが出来ます。
平均年収から算出した1時間当たりの給与 | |
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全国平均 | 2,770 円 |
宮城県 | 3,265 円 |
宮城県で働く薬剤師の平均年収は677.9万円で全国3位でしたが、総労働時間と残業時間を加味した時給換算は3,265円となり、全国平均の2,770円と495円の差が生じました。
宮城県の労働条件は平均を上回っており、薬剤師の労働環境としては比較的恵まれていると言えそうです。
宮城県の薬剤師の平均時給 | |
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時給 | 2,769 円 ( 287.9 円) |
全国順位 | 3 位 ( -7 位) |
宮城県でパート・アルバイト・派遣社員として働く薬剤師の平均時給(推定)は2,769円で、前回調査の平均時給よりも287.9円アップしています。
これは全国順位3位で、全国平均の2,349円より420円高く、時給で働く薬剤師の待遇が良いことがわかります。
仮に、パート・派遣薬剤師の方がこの宮城県の薬剤師の平均時給でフルタイムで働くと年収は531.6万円になります。
これは同じように算出した全国平均のパート・派遣薬剤師のフルタイム勤務年収451万円より年収より80.6万円高く、宮城県で働く正社員の薬剤師の平均年収677.9万円より146.3万円低いくことになります。
フルタイム勤務時の平均年収の比較 | |
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パート薬剤師の年収 (宮城県) | 531.6 万円 |
パート薬剤師の年収 (全国) | 451 万円 |
正社員薬剤師の平均年収 (宮城県) | 677.9 万円 |
なお、参考までに宮城県の正社員薬剤師の平均年収も挙げましたが、こちらにはボーナスは勿論、残業代も含まれています。一方、ここで仮定したフルタイム勤務時の年収は1日8時間、1ヶ月20日勤務という条件で年間の収入を算出していますので残業などは含まれておりません。
あくまで仮定の話になりますが、パート・派遣薬剤師であっても多少の残業は発生することが考えられますので、年収の差はもう少し縮まるものと考えられます。
宮城県内で働く薬剤師の人数は、前回データと比較して1パーセント減っており、減少傾向にあります。状況によっては薬剤師の年収など待遇面の改善が期待出来るかもしれません。
※上記は10人以上の企業を対象とする厚生労働省発表のデータを参照。宮城県内全ての薬剤師の数を示すものではありません。増減の目安としてお役立てください。(増減が大きな年もありますが厚労省発表データをそのまま掲載しております。)
主要エージェントが扱う宮城県の薬剤師の求人数は次の通りです。 (※2021年12月調査時の参考値です。最新データは各WEBサイトにて。)
宮城県内にはマイナビ薬剤師とファルマスタッフの営業拠点、サポート拠点がありますので、宮城県内へ働く予定の薬剤師の方は、この2つをメインに情報を集めていけば同県内の求人情報を網羅できる筈です。
特にマイナビ薬剤師は他社の倍近い宮城県の公開求人を保有していますので、見逃さないように念入りにチェックしましょう。
宮城県に調剤薬局やドラッグストアなどの薬局を出店している主な企業は次の通りです。括弧内の数字は薬剤師を含めた企業全体の平均年収となっています。リンク先のページでは運営企業の平均年収の詳細やボーナス、労働時間、残業時間、休暇日数といった労働条件をご覧頂けます。転職の参考データとしてご活用ください。