薬剤師転職サービスは一つで十分？幾つ利用するのが理想的？

夏のボーナス支給後は、転職したい薬剤師が急増します。
しかし、いざ転職活動を始めようと思っても、薬剤師の転職サービス会社がたくさんあり、どれを選べばいいのか、いくつ登録すればいいのか、と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、いくつの転職サービスを利用すれば最も効率的に転職活動を行えるのかについて、説明していきます。

転職サービスは複数社に登録

転職サービスはどこに登録しても同じだから、１社だけで十分、と思っている人もいるかもしれません。
しかし、転職サービスは複数社登録した方が、転職活動がスムーズです。
その理由は、「より多くの求人情報が入手でき、かつ普段の仕事への負担が少ない」からです。

転職サービスに複数登録するメリット

一見同じように見える転職サイトですが、実は会社ごとに特徴があり、扱っている求人内容も違っていたりします。転職サイトごとの強みを把握し、自分にあったところに登録するようにしましょう。
また、肝心なのは案内をする転職サービスのキャリアコンサルタントにも色々な人がいる、という点です。
転職サービスに登録すると、まずコンサルタントと面談（または電話面談）を行い、希望の条件を細かく伝えます。
その情報とプロフィールをもとに、コンサルタントはその条件に見合う会社を調べます。ここで、重要なのは、企業とのマッチングを判断するのはコンサルタントである、という点です。
つまり、どれだけ条件に合った企業があっても、その企業があなたの希望に沿わないと判断されてしまった場合は、紹介してもらえません。そういったコンサルタントとの相性は、実際に登録してみないとわからないのです。
そのため、複数のコンサルタントから案内を受けた方が、そういった「紹介もれ」が少なくて済みます。
逆に、複数のコンサルタントから案内を受けた企業は、よりあなたの希望にマッチングしている可能性の高い企業ということになります。
また、転職サービス会社としても、自分のところで転職を成功させれば成功報酬が入りますので、登録だけして全く活動しない人よりは、転職に向けて本気で活動している人を相手にしたいものです。
そのため、コンサルタントには「現在4社に登録して転職活動しています。」と伝えた方がより真剣さが伝わり相手もしっかり探してくれますし、「現在他社から○○という条件の会社を紹介されて選考中です。」など具体的な途中経過も伝えることで、よりよい条件の会社を探してくれるかもしれません。

最終的には3～4社に絞る

では、転職サービスは出来るだけ多く登録したほうがよいのでしょうか。筆者としては、5社以上に登録する必要性はないと考えています。
その理由は主に2つあります。
1つ目は、転職サービスに登録したら、担当者との面談やその後の案件紹介などこまめに連絡を取らなければならないことです。特に仕事の合間をぬって転職活動をされる方にとっては、全ての担当者としっかり密に連絡を取り合って、というのは難しいはずです。
2つ目としては、企業の案内はいくら受けても構いませんが、いざ選考を始めるとなったらだらだら進めるのではなく、気になっている企業に一斉にスタートさせなければならないからです。つまり、「選考を始めたら、内定はほぼ同じ時期にもらわなければならない」のです。
それはなぜでしょう。
企業は内定通知を出したらそう長くは待ってはくれません。概ね内定通知から2週間～1ヶ月が期限となっていますので、それまでに気になっている企業全ての選考を終え、自分の意思を決める必要があります。
選考をスムーズに進めるためにも、転職サービスは3～4社に絞って活動するのがベストです。
薬剤師の転職活動は、始めたらあっという間に決まってしまいます。後悔することのないよう、事前にしっかり準備をして臨みましょう。