薬剤師の平均年収が気になるあなたは次のような疑問や悩みをお持ちではないですか?
このページでは上記のような薬剤師の年収に関する疑問や悩みを解決すべく、厚生労働省発表の最新データを出来るだけわかりやすくまとめてあります。
最新年だけでなく傾向が把握できるよう数年分のデータをグラフ形式で掲載。より詳しく知りたい方向けには別ページで都道府県別、企業別の平均年収の詳細ページもご用意させて頂きました。
厚生労働省発表の客観的なデータと照らし合わせる事でご自身の状況を把握することが可能になります。年収、収入、労働環境で悩んでいる薬剤師の方は是非参考にして頂ければと思います。
薬剤師の平均年収に関する様々なデータを踏まえた上で「効率的に年収をアップさせるにはどうのようにすれば良いのか?」具体例も挙げていきたいと思います。※掲載データの無断引用・転載を禁じます。必要な方は厚生労働省を参照してください。
2020年厚生労働省発表の薬剤師の平均年収は561.7万円となっています。
薬剤師の平均年収は2018年に前年比で大幅上昇が見られましたが、それに続く2019年は僅かではありますが、連続上昇となりました。
直近の2020年発表のデータでは前年比で18万円の大幅アップ。薬剤師の平均年収は3年連続の上昇となり、転職には有利な傾向にあると言えるでしょう。
561.7万円は全国の薬剤師の平均年収になりますが、薬剤師に関しては働くエリアによって大きく年収が異なります。ご自身が関係するエリアの平均年収データを必ず確認するようにしてください。
次は都道府県別に薬剤師の平均年収を見ていきます。
都道府県別にみる薬剤師の平均年収のベスト3とワースト3は次のエリアになりました。
エリア | 年齢 | 労働時間 | 年収 |
---|---|---|---|
静岡県 | 38.7 | 177時間 | 698.7万円 |
長野県 | 43.1 | 183時間 | 689.5万円 |
高知県 | 40.1 | 172時間 | 642.7万円 |
エリア | 年齢 | 労働時間 | 年収 |
---|---|---|---|
長崎県 | 36.5 | 168時間 | 428.2万円 |
徳島県 | 43.5 | 170時間 | 444万円 |
新潟県 | 36.4 | 156時間 | 447.2万円 |
2020年の薬剤師平均年収第1位は静岡県で698.7万円と700万円に迫る水準となりました。2位は長野県の689.5万円。意外と思われるかもしれませんが、東京都は553.6万円で20位、大阪府は558.9万円で19位と都市部の薬剤師の平均年収は上位から外れる結果となりました。
依然として、薬剤師に関しては都市部よりも郊外、地方の方が平均年収が高い傾向があります。都市部は物価が高く、医療施設や薬局も多い為、高年収となり得る要素はありますが、薬科大の数や薬剤師の絶対数も多いので、需給という点では若干不利な面もあります。
高い年収を得たいから都市部を目指そうと考えている方がいらっしゃるようでしたら、狙っているエリアの詳細データを確認するようにしてください。
なお、都道府県別平均年収の最下位、47位は長崎県の428.2万円となっています。これは1位の静岡県と比較すると270.5万円もの差が生じる結果となっています。
都道府県別の薬剤師平均年収に関してはランキングと各エリアの詳細データを掲載したコンテンツがありますので是非ご参照ください。
都道府県別にみる薬剤師の平均年収ランキング
厚生労働省発表の最新データをもとに都道府県別に薬剤師の平均年収と労働環境に関するデータを掲載しています。2020年発表の賃金構造基本統計調査における薬剤師労働者数、及びその推移は次の通りです。
あくまで賃金構造基本統計調査による推計値なので実数とは異なりますが、働く薬剤師の数の増減の傾向を見るには参考になるデータです。
薬剤師の数は2018年をピークに働く薬剤師の数は大幅に減少しましたが直近では回復しつつあります。
薬剤師の数の増減は都道府県によって傾向が異なりますので、ご自身の関係するエリアのデータを確認することが肝要です。前述の都道府県別薬剤師平均年収ランキングもご参照ください。
薬剤師の平均年収のデータを構成する薬剤師の平均年齢とその推移は次の通り。
一般的に平均年齢が高いほど平均年収も高くなる傾向がありますが、2020年発表のデータでもその傾向は顕著に表れ、薬剤師の平均年齢は前年より上昇し、平均年収も同様に上昇する結果となりました。
2020年の薬剤師の平均勤続年数は次の通りです。
勤続年数は現在働いている薬剤師がその会社で何年勤続しているかを示す値となり、必ずしも平均勤続年数の値が低いとと離職率が高いという事にはなりませんが、転職ペースの目安として語られることもある指標です。
そんな薬剤師の平均勤続年数は直近では増加傾向にあり、比較的安定志向であるとみることが出来ます。
2020年発表の薬剤師の平均労働時間(1ヶ月あたり)とその推移は次の通りです。
平均労働時間は平均年収にも影響する指標の一つですが、薬剤師の場合、直近数年は平均年収が上昇しているにも関わらず、平均労働時間は減少する傾向にあります。
ただ、この労働時間の指標には注意点があります。それは次の平均残業時間の項目でご説明します。
2019年最新の薬剤師の平均残業時間は次の通りです。
平均残業時間も平均年収を語る上で欠かすことの出来ない要素の一つです。
2019年に2時間(割合にして20%も)の増加がみられますが、一般企業の残業時間と比較すれば薬剤師の平均残業時間は短いと考えて良いでしょう。
しかし、あくまで平均値なのであり、勤務する職場によって大きくことなるのが実情です。事前の確認無しに10~12時間程度が当たり前と考えて転職など行うと大きな失敗に繋がる恐れがあるでしょう。
また、平均労働時間の項目でも触れましたが、平均労働時間、残業時間の指標には注意点があります。
今回掲載のデータは厚生労働省発表のデータになりますが、転職エージェントなど民間企業が調査したデータでは、厚生労働省発表のデータを大幅に上回るケースが殆どです。
これは厚生労働省が雇用主に対して調査しているのに対し、転職エージェントなど民間企業は実際の労働者に対して調査している為、大きな差が生じると言われています。
もし、年収アップを前提に転職を検討している方は、年収とあわせて残業時間の実情をエージェントに十分確認しておく必要があります。
薬キャリで残業時間の実情を調査
調剤薬局・ドラッグストアの求人が50,000件以上。薬剤師登録数No.1の実績。毎年2万人もの薬剤師が利用しています。最新の薬剤師のの給料(平均月収)とその推移は次の通りです。
直近の薬剤師の給料(平均月収)は上昇傾向にあり、2020年には39.9万円ともう少しで40万円に届きそうな水準となっています。
2020年最新の薬剤師の平均ボーナス額とその推移は次のようになっています。
2019年発表の平均ボーナス額が一気に10万円以上の大幅上昇となった反動で、2020年データでは若干減少となっていますが、高い水準にあり、直近の薬剤師の平均年収が高水準なのはこのボーナス額も関係しているものと考えられます。
月給とボーナスの配分に関しては企業によって大きく異なりますので、転職を検討されている方はエージェントに実情を調査して貰うと良いでしょう。
マイナビ薬剤師でボーナスの実情を調べる
薬剤師転職エージェント利用者満足度No.1。全国にある拠点で集めた情報量は随一。相談のしやすさにも定評あり。パートや派遣といった短時間労働者としての薬剤師の平均時給とその推移は下記の通りです。データは政府発表の短時間労働者のデータから薬剤師の平均時給に関するデータをピックアップしました。
短時間労働者の定義は「1日の所定労働時間が一般の労働者よりも短い又は1日の所定労働時間が一般の労働者と同じでも1週の所定労働日数が一般の労働者よりも少ない労働者」となってます。この形態で週5日・8時間働く人も居るのが実状なので、少々疑問の残る言葉ではありますが、ここでは厚生労働省が発表した短時間労働者に該当する薬剤師の平均時給データを見ていきます。
2018年データで時給にして200円近く大幅上昇した後、2020年もほぼその水準を保っています。当サイトでは都道府県別の薬剤師時給ランキングもご用意させて頂いておりますので勤務されているエリア、転職予定先のエリアのデータもご参照ください。
都道府県別にみる薬剤師の平均時給ランキング
厚生労働省発表の最新データをもとに都道府県別に薬剤師の平均時給を独自に算出。エリア毎に時給の目安がわかります。仮に2020年の薬剤師の平均時給で1日8時間、正社員のように年間240日働いたとすると年収は454.5万円となります。
ボーナスが無いというデメリットがありますが、月収レベルで考えれば正社員とほぼ遜色が無い収入となっています。
但し、長期的な保証や安定、福利厚生という点ではどうしても正社員には劣ってしまいます。敢えて正社員ではなく、パートや派遣で働くのであれば、時給は勿論、勤務時間を含めた働き方には拘ってください。
求人票の表向きのデータをチェックするだけでなく、パートや派遣に強いエージェントにじっくり相談して理想的な条件で働けるようにしましょう。
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調剤大手日本調剤が提供する転職エージェント。パートや派遣に関する求人情報やサポート体制は業界トップクラス。参考までに薬剤師に関連する企業の平均年収も掲載しておきます。
こちらの平均年収データは当サイトの調剤薬局・ドラッグストア運営企業に関するコンテンツから抜粋したものになります、該当コンテンツ掲載時のデータになります。同一年の平均年収ではありませんので、あくまで参考値となりますが、働く企業によって大きく平均年収が異なることがおわかり頂けるかと思います。
こちらのコンテンツでは企業ごとに業績や平均年収、離職率、福利厚生、労働条件などがまとめてありますので宜しければご参照ください。
薬剤師転職エージェント大手の薬キャリによると、厚生労働省調査の平均年収よりも、同社の転職サービスを利用して転職した方の平均年収の方が上回っているというデータがあります。
具体的には、20代で転職した方の場合で約80万円、30代で約25万円、40代で約20万円、厚生労働省調査の平均年収よりも高くなっています。つまり、適切なサービスを利用すれば、大半の方は転職することで年収が上がるという事になります。
50代以降は勤続年数との関係もあり、転職して年収が上がるかどうかはケースバイケースとなりますが、薬キャリでは50代でも811万円で転職したデータがあります。
転職してもしなくても費用は一切掛かりません。まずは現状でどの程度の年収アップが見込めそうか相談してみてください。登録するのが面倒という方は未登録の方が閲覧できる求人をチェックするだけでも構いません。現状を改善させるきっかけが見つかるかもしれませんよ。
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このコンテンツでは薬剤師の平均年収や平均時給の推移といった収入に関するデータ、平均年齢や平均労働時間、残業時間の推移といった労働環境に関するデータを見てきました。
全体として言えることは、まだまだ薬剤師は売り手市場であり、ご自身のポジションをしっかりと把握した上で、適切な転職活動を行えば、より条件の良い職場を見つけるチャンスに溢れている、ということでです。
現状を変えたいと考えている薬剤師の方も多くいらっしゃると思います。焦る必要は全くありません。情報収集を効率よく行いながら、下らない求人に惑わされない目を養い、チャンスが訪れた時には躊躇無く動けるよう、少しずつ相場観を身につけましょう。 その為のツールとして、転職エージェントを活用してみてください。