薬剤師の皆さんは、いまの年収や毎年の昇給に対して満足されていますか?正直、「もう少し良ければいいのになぁ」とお考えになることはありませんか?
薬剤師が年収をアップさせるためにはいくつかの方法がありますが、今回はその方法についてお話をさせていただければと思います。
薬剤師が年収をアップさせようと思ったら、ただ素直に黙々と働いているだけでは他の薬剤師の方と同じようにしか上がっていきません。それで満足できるようであればそのままで良いのではないかと思うのですが、もう少し効率的に年収アップできればいいですよね。
それでは年収をアップされるにはどのようにすれば良いのでしょうか。
まずはみなさんが進みたいと思われる方向性や薬剤師像というものを考えることから始めてみましょう。
みなさんは将来どんな薬剤師になりたいですか?ずっと現場で薬剤師として働いていたいとお考えでしょうか。それとも現場を離れ、店舗開発やエリアをマネージメントするような立場になりたいと思われているのでしょうか…?
このように、薬剤師の場合は目指すキャリアによっても給料アップの方法は異なってきますし、いまの会社にいるままでは実現できないかもしれません。
大切なことは、まずご自身が薬剤師として目指す道というものをしっかりと考えていただき、その道に応じた方法を選択していただくということです。
それではどのような選択肢があるのでしょうか。説明していきたいと思います。
とにかくずっと現場の薬剤師として働いていたいという方が年収アップを目指すのであれば、いわゆる大手の調剤薬局や全国規模のチェーン店では難しいことが多いでしょう。
特に大手などでは薬剤師の給与体系が決められていることが多く、現場で働く方の年収は頭打ちになってしまうケースが非常に多いものです。
キャリアの浅い薬剤師の方は社会人としての経験を積むという意味で、大手で働くというのはひとつの考え方なのではないかと思いますが、ずっと現場で働いていたいという方は、大手ではなく中小規模の薬局に転職していただくことをお勧めします。なぜなら、中小規模の薬局であれば、本部機能がそもそも組織化されておらず、現場主体の経営をしているところが多いからです。そのような会社ではそもそも現場から離れてマネージメントをするような必要がありませんので、現場で働きつつ年収アップを狙えるのです。
特に管理薬剤師の経験がある方は、転職することによって大きく年収のベースをアップさせることも可能であり、そのような転職で年収アップに成功している薬剤師の方はたくさんいらっしゃいます。
そんな方は、まず今の会社で実際にどのようにキャリアを積んでいけるのか具体的に考えてみてください。もしも今の会社でのぼり詰めていけるようなビジョンが見えるのであれば、そのビジョンに向かって必死に努力していきましょう。もちろん年収アップは昇格するにつれて上がっていきますよね。
一方で、キャリアアップのビジョンが見えないよう方もいらっしゃるでしょう。例えば少し年齢の上の方がバリバリ仕事のできる方で、そんな方が数名在籍しているような会社では、物理的に考えて昇格チャンスが少ないのも事実です。
そんな時は思い切って転職を検討するというのもアリでしょう。
なかには幹部候補を募集しているような会社もたくさんありますし、思ったよりも早くエリアマネージャーなどのポジションに就ける可能性もあります。
もちろん年収アップも期待できますよね。
このように具体的に将来を見据えることがまず最も大切であり、現在の職場で実際に年収アップが実現可能かどうか、在籍している人員構成などもきちんと見極めたうえで身の振り方を検討していただければ良いのではないでしょうか。
薬剤師が年収をアップさせるための方法についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
みなさんがさらなる年収アップを目指されるうえで、参考にしていただくことができましたら幸いです。