調剤薬局とドラッグストア。そのどちらも薬剤師にとっては就職先の候補にあげられますが、ブランクから復帰したママ薬剤師にとって働きやすいのはどちらの職場になるのでしょうか?
今回は、それぞれのメリットやデメリットなども交えながらお話ししていきたいと思います。
それではさっそくですが、まずは結論からお話ししましょう。
ブランクから復帰したママ薬剤師が働きやすいのは、ズバリ調剤薬局です。もちろん調剤薬局と言っても様々なスタイルがあり、一人薬剤師の職場や極端に忙しい店舗はあまりお勧めしませんが、総合的に考えてドラッグストアよりも調剤薬局の方がママ薬剤師にとっては働きやすいものです。
時間の融通も利きやすく、お子さんの急な発熱などにも対応してくれるような職場での復帰は、やはり必須条件ですよね。
そんな希望も叶えやすくなるのが調剤薬局での勤務なのです。
ママ薬剤師にとって、幼稚園や保育園などのお子さんのお迎えの時間なども重要だったりしますよね。調剤薬局では朝の時間帯さえ勤務してくれたらOKと考えているような職場が意外と多いものなんです。9時~12時なんてシフトを組んでくれたりもします。そんな職場、他にはなかなかないですよね。調剤薬局ではむしろ午前診のその忙しい時間帯さえ乗り切ればあとは何とかなるというような店舗が実は多いものなのです。
また、ママ薬剤師さんは何かと急な呼び出しや予期せぬ出来事が起こってしまうもの。そんな急な出来事にも対応しやすいというのが調剤薬局で働くメリットでしょう。企業側も、お子さんをお持ちのママ薬剤師さんを雇う際は、そのあたり想定内で雇ったりもします。もちろん面接の際にはきちんと伝えておくことが大切にはなりますが、そのことが理由で面接を落とされるようなことはほぼありません。
さらに同じような立場のママ薬剤師さんが実際に働いているような店舗だとなお良いですね。お互いに助け合いながら働くことができますし、良い関係を築くことができればとても働きやすい環境にもなるでしょう。
一方、ドラッグストアでの勤務を考えた場合、ママ薬剤師にとっては働きづらい要素がとてもたくさんあると言わざるを得ません。
まず大きな理由としてあげられるのは、『在籍する薬剤師が少ない』『営業時間が長い』といったことなどです。
ドラッグストアはそもそも薬剤師不在の時間帯があっても営業できますので、在籍している薬剤師の人数もギリギリの状態で営業しているものです。つまり、急な休みに対して代わりに出勤してくれるような薬剤師はなかなか存在しません。確かに薬剤師不在であっても営業はできますが、店舗として薬剤師不在の時間が多くなってしまうとなかなか世間から信頼を得ることができませんし、休みが多くなってしまうと職場に迷惑をかけてしまうことになってしまいます。
また、ただ薬剤師の仕事をすれば良いのかというとドラッグストアではそういうわけにはいきません。品出し、レジ打ち、ポップ作成などなど…。いろんな雑務をする必要がありますので、店舗として一人休まれるとかなりのダメージなのです。このようなことからも、そもそも子育て復帰ママ薬剤師さんを積極的に雇おうと考える職場は少ないものです。
それに、ドラッグストアは結構な体力仕事でもあります。例えば洗剤やオムツ、飲料などの品出しはとても重く、子育てママにとってはかなりの重労働です。男性が多く所属しているようなドラッグストアであれば代わりに運んでくれたりすることもあるかもしれませんが、そんな職場ばかりではありませんよね。
勤務時間に関しても、調剤薬局のように午前診と午後診がハッキリ分かれているわけではありませんし、社員がお昼から戻ってくる時間まで勤務してほしいと言われたり、週に1回は夕方の勤務をしてほしいといった要望を出されることもあります。夜遅くまで開いている店が多いですからね。
もちろんデメリットばかりではないのかもしれませんが、総合的に考えてブランクから復帰したママ薬剤師の方にはドラッグストアはあまりお勧めできないのです。
ブランクから復帰したママ薬剤師が働きやすい職場についてお話してきましたがいかがでしたでしょうか。
もちろん様々な条件を勤務前に話しておくことは重要ですが、ブランク明けの不安な時期は何かと働きやすい職場が良いですよね。
ただ個人レベルですと、働きやすい職場かどうかを判断出来るだけの情報を集められなかったり、条件を交渉したりするのが難しいのも事実です。
そんな時は是非転職エージェントを活用してください。
転職エージェントは紹介した方がしっかりとその職場に定着して初めて雇用主からの報酬が得られる仕組みになっています。つまり、マッチングの精度をとても重視していますので、あなたが望まない条件の求人を勧められる心配はありません。
希望する条件、不安に感じている点などをどんどん話して情報を引き出しましょう。気に入った求人情報が無ければ無理に決める必要はありません。
復帰に最適な職場をじっくり探してみてください。