サンドラッグは株式会社サンドラッグが提供するドラッグストアチェーンでグループ全体では1147(2019年3月現在)もの店舗を展開しています。
本社は東京都府中市で会社は1997年に東証2部に上場、2002年には東証1部に指定替え、東証一部上場企業となりました。グループ企業には株式会社サンドラッグプラス、調剤専門薬局の株式会社サンドラッグファーマシーズ、ドラッグトップスの株式会社星光堂薬局、ディスカウントストアを展開するダイレックス株式会社などが存在します。 直近10年のサンドラッグの業績は非常に好調で、売り上げ、店舗数、従業員数はほぼ右肩上がりで推移しています。
サンドラッグ独自の取り組みとしては「1店舗2ライン制」と呼ばれる制度があり、店舗のスタッフを販売スタッフと運営スタッフの2つに分けることで、専門性と効率の向上を図っています。サンドラッグ店舗における薬剤師という点では、日用雑貨の商品補充や、店舗の売り上げに左右されることなく、薬剤師本来の業務に専念することが出来ることになり、株式会社サンドラッグでもその点を会社の特徴として挙げています。
今回はこのサンドラッグを薬剤師の転職先という視点でデータを整理。給料やボーナスといった平均年収データは勿論、残業などを含めた実労働時間、有給休暇、離職率といった労働環境、その他、福利厚生や教育制度などサンドラッグへ実際に転職した場合、どのような働き方で何が得られるのか、出来るだけ詳しくチェックしていきます。
サンドラッグ | |
---|---|
本社 | 東京都府中市若松町1丁目38番地の1 |
設立 | 1965 年 |
資本金 | 3,931 百万円 |
株式公開 | 東証一部上場 |
店舗数 | 1,147 店舗 |
関連会社 | 株式会社サンドラッグプラス 株式会社サンドラッグファーマシーズ 株式会社星光堂薬局 ダイレックス株式会社 株式会社サンドラッグ・ドリームワークス |
WEBサイト |
サンドラッグの創業は1957年ですが、有限会社サンドラッグとして法人化されたのは1965年であり、この年が設立年となっています。直営店舗の出店でエリアを拡大しながら、フランチャイズにも注力し順調に店舗数を伸ばしています。
1994年に株式店頭登録、97年には東証2部に上場、2002年には東証一部上場企業となり、多くの企業を子会社化していますが、持ち株会社体制にはなっていません。
サンドラッグ系列の店舗は2019年3月時点で1147店となっていますが、直営店舗は663店であり、それ以外は子会社運営店舗やフランチャイズ店舗となっています。全国44都道府県に展開していますが、出店が無いエリアも幾つか残されています。
サンドラッグは主に次の都道府県に薬局を展開しています。
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、広島県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県。サンドラッグ 直近の業績 | |
---|---|
対象 | 2019年3月(連結) |
売上 | 588,069 百万円 |
営業利益 | 35,233 百万円 |
経常利益 | 35,800 百万円 |
純利益 | 23,933 百万円 |
直近約10年間の業績は非常に好調です。売り上げはほぼ右肩あがりで成長しており、売上高、経常利益ともに10年前の2倍以上という水準に達しています。サンドラッグでは将来的に連結売り上げ8,000億円を目指すとしていますが、このまま順調に推移すれば数年の内に達成しそうな勢いです。
企業経営の安全性、財務の健全性を示す自己資本比率は業界トップクラスの65.2%と極めて高い値を誇ります。資産という点では余裕がありますので、今後の成長への投資も期待出来そうです。
サンドラッグの株価は概ね右肩上がりで堅調に推移してきましたが、直近2年はやや下落傾向にあるようです。ただ、前述の通り自己資本比率は高く、業績そのものは概ね好調をキープしていますので、現時点でのサンドラッグの株価の変動はそれ程心配する必要も無さそうです。
サンドラッグにはサンドラッグのサイト内に採用情報のコンテンツ「株式会社サンドラッグ 採用情報サイト」が用意されています。
サンドラッグ採用情報サイトでは薬剤師職の新卒採用と中途採用、店舗運営職の新卒採用と中途採用の4つが用意されていますが、ここでは薬剤師転職者向けの情報ということでは薬剤師職の中途採用を中心に見ていきます。
薬剤師転職者向けにサンドラッグでは2つの職種が選択できるようになっています。
一つはカウンセリング販売スタッフ。OTC販売を中心に健康アドバイザーとして健康食品などのカウンセリング販売を行う職種です。
もう一つは調剤スタッフ。サンドラッグの調剤部門である株式会社サンドラッグファーマシーズで調剤薬剤師として働きます。(株式会社サンドラッグファーマシーズはサンドラッグの100%子会社です。)
住居地から通勤可能な店舗に配属となっています。サンドラッグ店舗のある地域はこちらをご参照ください。
サンドラッグの勤務時間は1日平均8時間、週平均40時間以内、ローテーション制と平均的な内容になっています。但し、変形労働制を採用していて、実際の労働時間は店舗営業時間や部署によって異なるとしています。
年間休日に関しては配属される会社によって異なります。エントリーシートでは(株)サンドラッグと(株)サンドラッグファーマシーズが年間休日116日、(株)星光堂薬局・(株)サンドラッグプラスとなっています。
共に週休2日制とはなっていますが、前者が月平均9.6日、後者が月平均8.9日と若干差があります。
サンドラッグの薬剤師中途採用のエントリーシートには、サンドラッグ正社員の場合で328,600円~(薬剤師手当120,000円含む)、サンドラッグファーマシーズ正社員の場合で308,600円~(薬剤師手当100,000円含む)となっており、配属される会社によって給料が異なります。職種の欄でも触れましたが、基本的に調剤スタッフを希望すると調剤部門である株式会社サンドラッグファーマシーズで働くことになりますので、カウンセリング販売スタッフとして働いた方が条件が良いことになります。
年収は経験や年齢によって異なりますが、サンドラッグでは年収モデルとして、30歳で600万円~、35歳で720万円~という金額を挙げています。
サンドラッグの給与・ボーナス | |
---|---|
平均年収 | 534 万円 |
ボーナス | ? 万円 |
25歳平均月給 | ? 万円 |
30歳平均月給 | ? 万円 |
35歳平均月給 | ? 万円 |
35歳平均月給 最低 | ? 万円 |
35歳平均月給 最高 | ? 万円 |
サンドラッグの平均年収は534万円となっています。ドラッグストアの年収としてはやや高めと言える水準でしょうか。但し、この平均年収はサンドラッグ全体のものであり、薬剤師の平均年収だけを抜き出したものではありません。薬剤師であれば、もう少し上の年収が狙えるのではないでしょうか。
実際、平均年齢が33.8歳で平均年収534万円となっていますが、サンドラッグで働く薬剤師の年収モデルでは30歳で600万円~、35歳で720万円~となっています。
サンドラッグの労働環境 | |
---|---|
従業員数 | 4,984 人 (連結4,984名・単体2,978名) |
平均年齢 | 33.8 歳 |
残業時間 | ? 時間/月 |
有休消化日数 | ? 日/年 |
平均勤続年数 | ? 年 |
離職率 | ? % |
3年後離職率 | ? % |
転職先として検討する際には年収だけでは判断できません。ここではサンドラッグの労働環境をチェックしておきます。
サンドラッグの従業員数はグループ連結で4,984人、会社単体では単2,978人となっています。平均年齢は33.8歳と標準的な数字ですが、男女比は(株)サンドラッグ単体で概ね3:1となっており、男性が比較的多い会社と言えそうです。
サンドラッグは週休2日制となっていますが、完全週休2日制ではない為、週に2日確実に休日が欲しい方は注意が必要です。 休日が欲しい方は注意が必要です。
有給休暇は最大で20日、本人の結婚等の際に利用することが出来る特別休暇が5日となっています。サンドラッグではこれらを組み合わせることで夏期や年末年始に連続休暇を取ることが出来るとしています。
この項目ではサンドラッグの福利厚生で特徴的なものを幾つかピックアップしておきます。
男女比だけ見ると男性が主体のようにも見えるサンドラッグですが、福利厚生で第一に挙げているのは子育てサポートです。女性が安心して働けることを目指して制度が設計されており、子育て支援に積極的に取り組む優良企業として、厚生労働省認定の「くるみんマーク」を取得、女性のワーク・ライフ・バランス等を推進する優良企業として同省認定の「えるぼしマーク」も取得しています。
法律上の育児休業は子供が1歳になるまでと定められていますが、サンドラッグではそれを延長する制度が用意されており、3歳になるまで休業することが可能となっています。
育児短時間勤務は育児のため勤務時間を6時間に短縮できる制度。こちらも法律上は子供が3歳の誕生日を迎えるまでとされていますが、サンドラッグでは中学1年生になるまで延長することが出来るようになっています。
結婚・出産などで一時退職した社員が復職する際にサンドラッグの全面的なバックアップを受けられるという制度です。退職前の年収条件や役職を十分考慮した上で職場復帰できるとしています。
サンドラッグでは知識を座学で学ぶ「集合研修」と業務を通じて学ぶ「現場教育」の連動を重視。毎月1回の集合研修であらゆる分野を講師から学び、ディスカッションを通じて理解を深めることが出来ます。現場教育では集合研修で学んだ知識を実践トレーニング。現場で先輩薬剤師の指導を受けることが出来るシステムになっています。
集合教育は全国17ヶ所にあるサンドラッグの研修センターで受講。テレビ会議システムで繋がれている為、どのエリアであっても充実した情報と教育を受けることが出来るとしています。
サンドラッグではプロフェッショナル育成の為に「入社15年教育カリキュラム」というプログラムが用意されています。薬剤師一人ひとりのキャリア観と習熟度に応じて設計されるプログラムで、本部スタッフに進んだ後もそれに応じた教育制度が用意されているとのこと。これらの取り組みをサンドラッグでは業界随一の教育制度であると謳っています。
ここでは、薬剤師が転職をしてサンドラッグで働くにはどのようにアプローチすれば理想とする年収、労働条件を得ることが出来るでか考えてみましょう。
新卒のようにサンドラッグが指定するエントリーシートに入力して会社の指示通りに進めていくだけであなたの希望通りの条件に辿り着くでしょうか?
新卒であればそれでも構いません。基本的に薬剤師としてのキャリアはゼロであり、年齢もスキルも大きく変わらない為です。
しかし、転職、中途採用となればキャリアやスキルが人によって異なるのは勿論、年収などの希望条件や希望する働き方も当然異なるため、条件は会社から一方的に提示されたものを飲むのではなく、転職する方が希望条件を提示して交渉によって決めていく、納得のいく条件が得られるようであれば転職するというスタンスで臨むのが理想です。
そんなこと出来るの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、自然にこの流れを作ってくれるのが薬剤師転職エージェントです。求人情報の紹介は勿論、ご自身の業界におけるポジションの把握から、先方との交渉代行まで、好条件を引き出す為の情報とノウハウがシステム化されていますので、効率よく理想の職場を探すことが出来ます。
直接、ご自身で行動しなければいけないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは少々古い考え方かもしれません。現在では、サンドラッグのような企業側が良い人材を確保する為に転職エージェントに対して求人案件を依頼している状況です。堂々とエージェントを活用して希望する年収、理想とする働き方を目指してください。
最初にチェックしておきたいのは薬剤師転職エージェント大手の薬キャリです。サンドラッグのようなドラッグストアや調剤薬局の求人を非常に多く扱っています。記事執筆時点ではドラッグストアと調剤薬局の公開求人は51,867件。これに非公開求人が加わりますので、求人の取り扱い件数は業界トップクラスと言って間違いありません。
残念ながら公開求人であっても企業名は伏せられていますので、サンドラッグの具体的な求人数は把握することは出来ませんが、無料の会員登録を行うとことで情報にアクセスすることが可能になりますので、興味のある方は是非チェックしてみてください。
薬キャリでサンドラッグの求人を探す
調剤薬局・ドラッグストアの求人が51,000件以上。薬剤師登録数No.1の実績。毎年2万人もの薬剤師が利用しています。最初からピンポイントでサンドラッグの求人を狙っていきたいという方はマイナビ薬剤師をチェックしておきましょう。
マイナビ薬剤師も薬キャリに近い求人数を誇る薬剤師転職エージェントの大手ですが、こちらは会員登録を行わなくても検索機能でサンドラッグの公開求人を検索することが可能です。
検索機能のフリーキーワードで「サンドラッグ」を検索してみると・・・
850件も公開求人情報がヒット。850件以外にも更に非公開求人の中にもサンドラッグの求人が存在するものと推測されますので、サンドラッグの求人票の取り扱い件数は国内トップクラスと言って間違いないでしょう。
マイナビ薬剤師で得られるサンドラッグの公開求人情報では店舗名も明記されていますので、より具体的な転職プランを検討することが可能です。店舗名以外では、給料や年収は勿論、各種手当てや具体的な勤務シフトも明記されています。
中途採用の場合は交渉によって決まる要素も多くありますが、マイナビ薬剤師で求人票をざっと眺めるだけでもサンドラッグの平均的な年収や条件の相場が把握できますので、上手く活用してみてください。
マイナビ薬剤師の場合、無料の会員登録を行うことで、職場の雰囲気、残業時間、有休の取りやすさといったより詳細な情報を取得できるようになっています。
転職を既に決意している方は勿論、まだ検討段階で転職するかどうかわからない方でも大丈夫です。まずはサンドラッグであなたが得られるであろう年収条件や職場環境について、出来る限り情報を集めるところから始めてみましょう。
マイナビ薬剤師でサンドラッグの求人の情報収集をする
サンドラッグの求人が公開求人だけでも約850件。利用者満足度5年連続No.1の実績。