今更聞けない?薬剤師が転職サイトを利用するメリットとデメリット

『薬剤師転職サイトは便利だ』という記事や広告はよく目にしますが、みなさんは転職サイトに対してどのようなイメージを持たれていますか?

利用されたことの無い方にとっては「実際のところどうなのか」ということが気になりますよね。

そこで今回は、今更なかなか人には聞けないような薬剤師転職サイトを利用するメリットとデメリットについてお話ししていきたいと思います。

薬剤師転職サイトを利用するメリット

一切の費用がかからない

まずこれは最大のメリットと言うことができるでしょう。どんなに時間がかかっても、どんなに面接を受けに行っても無料なんです。しかも転職先が決まり、入社することになった際にお祝い金がもらえるような薬剤師転職サイトもあります。

自分の理想通りの職場に転職できた上に、代金を支払うどころかお祝い金を頂けるなんて…。

これは何の文句のつけようもないメリットだと言うことができるでしょう。

転職サイトでしか知り得ない求人情報を紹介してもらえる(非公開求人)

薬剤師転職サイトの広告や記事などを見ていると『非公開求人』という言葉を目にすることがありますよね。これはその名の通り、ただ転職サイトの求人情報を閲覧しているだけでは見ることのできない完全非公開の情報なんです。

ただし、薬剤師転職サイトに登録さえすればこの非公開求人を担当者の方から紹介してもらえるようになります。

もちろんみなさんの希望に合った情報を担当者が厳選して紹介してくれますので、みなさんが何百何千という企業の中から一つひとつ比較し、選んでいかなければならないというわけではありませんよ。

担当者に希望される条件さえお伝えすることができれば、あとはただ自宅で待っているだけで希望どおりの案件にたどり着くことができるのです。

転職エージェントが条件や給料交渉を代わりにしてくれる

企業の面接において、自分の希望を直接面接官の方に伝えるのって勇気がいりますよね。

「こんなこと言ったら自分勝手な人だって思われるかも…」なんて考えが頭の中をよぎり、なんとなく躊躇してしまうもの。

そんな言いにくい条件交渉や給料交渉なども転職エージェント(担当者)が代わりにおこなってくれますので、とても便利です。年収の話なんてまず面接の席で自分からは切り出しにくい話題ですもんね。

転職サイトによって得意分野や地域が違うため、様々な比較検討ができる。

転職サイトによっては取引の無い企業や、取引を辞めてしまった企業も存在します。また、得意な分野や不得意な地域なども転職サイトによってまちまちなのです。

そのようなことから、転職サイトに登録する際は数社に登録することが大切になってくるのですが、数社に登録することによって希望地域の職場がほぼすべて網羅できるというメリットがあります。

また、どんなに良い転職サイトであっても、担当者も人間ですから相性が合う合わないというのも出てくるものです。

そのような点においても、複数の転職サイトに登録することによって、担当者の相性も比較できますので利用者にとっては転職サイトが数多く存在するのはとてもありがたいことなのです。

薬剤師転職サイトを利用するデメリット

「思っていたのと違う」ということは必ずある

メリットがたくさんある反面、デメリットとしては第三者を介している分、解釈の違いや確認不十分のために「思っていたのと違う」ということはどうしても出てきてしまいます。

こちらが質問した意図と転職エージェントの解釈が違えば全然見当違いな回答が返ってくることもありますし、直接交渉の方がやりやすいと感じるようなこともあります。

転職エージェントは転職の知識やスキルに長けていても、薬剤師としての知識に関する部分に関しては人によって差があります。

そのあたりはある程度覚悟しつつ、どうしても詳細な確認が必要なことに関しては直接面接の場で確認するか、転職エージェントを介さずに直接電話で聞いてみるなどの方法を取るようにしましょう。

うやむやにしたまま転職を決めてしまっては、あとから不満に感じてしまうことも出てきてしまいかねませんからね。最終的に薬剤師としてそこで働くのはあなたなのですから、納得して転職できるよう妥協しないようにしてください。

転職サイトによってはブラック企業を紹介される可能性も否定できない

基本的に優良な薬剤師転職サイトが多いものなのですが、中には意図的にあまり人気の無い企業を紹介されてしまうこともあります。

これも転職エージェントの質に大きく左右されることなのですが、その担当者の件数稼ぎのために、あたかも理想通りの職場であるかのようにウソの情報で塗り固めた上で薬剤師を転職させようとしてくるような薬剤師転職サイトも存在するのです。

例えば、離職率ゼロと聞いていたのに、入社後に現場で確認してみると、直近で複数の薬剤師が退職していた、なんてこともあるのです。まあこの場合は転職サイトが嘘をついていたのか、企業が嘘をついていたのかわからない部分でもありますが、最悪の場合、結託しているような場合もありますからね。実は『離職率』の計算方法には明確な定義はありませんのでそのあたりも要注意です。

友達からの紹介などとは違って、担当者からの情報がどこまで信頼できる情報かということを見極めることもとても重要になってきます。

大手の薬剤師転職サイトであれば概ね問題ないと思いますが、あまり実績がない中小の薬剤師転職サイトを利用する場合は口コミ・評判なども十分に目を通すよう心掛けてください。

比較検討のためには複数の転職サイトに登録しなければならない

先ほどはメリットとしてお話ししたことですが、やはり比較検討するためには複数の転職サイトに登録する必要があります。

しかし、もしもハズレの薬剤師転職サイトに登録してしまうと、その分の労力や時間はただの無駄ということになってしまいます。

大手の薬剤師転職サイトであればサービスの質は概ね保たれていますが、最後の部分はあなたを担当するエージェントの資質に左右されます。仮にスキルが高くても相性が良くないというケースも考えられるのです。

要はみなさんの希望や条件を満たすことのできる薬剤師転職サイトを見つけるためには、ある程度の労力と時間が必要になってくるというわけですね。

転職を検討している薬剤師の方は、一応の覚悟をもって転職活動にのぞむようにしてください。

みなさんの長い人生の中においても大きなイベントである転職活動ですので、そのあたりは『すべて必要な時間』と割り切って活動していただくと良いかもしれません。

デメリットもあるが圧倒的にメリットの方が大きい

薬剤師転職サイトを利用するメリットとデメリットについてお話してきましたがいかがでしたでしょうか。

利用にはデメリットもありますが、デメリットがメリットを上回るようなケースは余程のことが無い限りありません。

事前にデメリットを把握していれば殆ど回避することが出来るでしょう。

是非上手く活用してあなたに有利な条件を引き出してください。