今後は六年制薬学部の需要が高まると考え早めに病院から調剤薬局へ転職

転職前(休職前)の職場と仕事内容について教えてください。

以前は病院にパート薬剤師として勤務していた。その後、結婚を機に退職し、休職期間を経て、調剤薬局の正社員として再就職した。
病院薬剤師の職場は、年齢層も幅広く、新卒から６０才間近の方までおり、又、男女の割合も半々だった。皆、同じ時間にお昼の休憩時間に入る為、休憩時はテレビを見ながら雑談して休憩した。薬剤師といっても別々の業務を行なっていた為、お互いの業務内容や情報の交換をその際に行なっていた。
私の仕事内容は、院内の入院患者様の調剤、病棟の常備薬や定時薬の調剤、退院処方の調剤を主な業務とし、その他の薬局備品の管理や発注を行なっていた。又、調剤薬局から外来処方箋に関する疑義照会の電話を受け、医師に取り次ぐことも仕事の一つであった。

転職(又は復帰)をしようと思ったきっかけを教えてください。

結婚により休職したが、子供もおらず、時間を持て余していた。また、仕事を通して社会とのつながりを持つことが、刺激や自己成長につながると感じた。せっかく薬剤師免許を持っているのに、タンスの肥やしとするのは勿体無く、また、ただ漫然と時間を過ごすことで、時代に取り残されているように感じていた。
私は四年制薬学部の卒業のため、今後、六年制薬学部の卒業生が増えると、再就職が難しくなると考えたことも理由の一つである。自分の将来設計を見直し、薬局勤務で高所得を目指すのであれば、30才前に再就職しようと考え、転職活動を始めた。

マイナビ薬剤師を登録利用した転職活動はどうでしたか？

私が利用したのは、マイナビ薬剤師という会社だった。大手転職支援サービスのイメージがあり、掲載求人が多いのではないかと考え登録した。
転職支援サービスを利用した活動は、利用しなかった活動に比べると、「容易」だったように感じる。自分の経験や希望を整理し、第三者に話すことで、さらに希望が明確になり、又、先方のニーズも明確に知ることができた。
転職支援サービスを利用せずに、張り紙求人を見て連絡して面接を受けた薬局もあったが、先方が求める人材やキャリアプランが明確ではなく、継続して勤務することに不安を感じてしまった。又、採用をお断りする際も、自ら言い出さなくてはいけなく、気まずい思いをした。転職支援サービスを利用すると、前述の内容はスタッフに依頼する事ができるので、その点から、転職が「容易」になると考える。
次に、スタッフの対応は丁寧だった。私の無知が故に無理な条件をいってしまったこともあるが、柔らかく訂正してくださった。又、明らかに採用面接の際に失敗したと感じた社もあったが、「非常に惜しい」など、こちらが傷つかないような心遣いの言葉を多数いただいた。面接後にすっかり気持ちが沈んでいた時も、しばらく電話でフォローに当たってくださった。その結果、気持ちを切り替えて、別の採用面接に臨む事ができた。
又、比較検討に迷うような社に関しては、実際の勤務現場を見るようにアドバイスくださった。以前、どうしても就職にこぎつけたいのか、こちらの条件にピッタリとは言えない求人を紹介し、面接にこぎつけようと押しが強いスタッフ（別会社）に出会ったこともある。マイナビ薬剤師のスタッフは、迷う案件に関しては考える時間を与えて、待ってくださる雰囲気があったので、安心感を感じた。熟考して決めた就職先は、転職成功先と考える。

転職後の職場と現在の状況について教えてください。

転職後の職場は、多忙ながら刺激的な毎日を送る事ができる職場だった。最新設備に投資し、社員教育にも力を入れている会社だった為、常に新しい勉強ができ、又、将来のキャリアも描く事ができた。昇給もした。
仕事内容は、調剤薬局において院外処方箋の調剤をする事であった。薬局内にいる人は全員同じ目標（処方箋調剤）に向かって仕事を進める為、休憩時間もかぶらず、又、休日も取りづらく、コミュニケーション不足を感じることもあったが、管理薬剤師がその雰囲気を察し、改善に努めていた。
今は育児に専念する為、退職し休業中である。子供の手が離れたら、又、再就職したい職場と考える。

転職をしてみて感じたこと、学んだことを教えてください。

転職してみて感じることは、転職の度に新たな挑戦があり、自己成長につながっていると感じる。転職を通して、新たな職場、仕事内容、人間関係に出会う事ができ、数年経ってから振り返ると、それらは自分の経験と糧になっていると感じる。
又、転職時に自分の過去の経験を振り返ることや、将来に思いを巡らすことも良い面と考える。転職支援サービスのスタッフによって転職の候補先のイメージもできてしまうので、スタッフの働きは非常に大切なのではなないかと考える。