愛知県で働く薬剤師の平均年収はどれくらいでしょうか?また、派遣やパート薬剤師の方がく愛知県で働く場合の平均時給は幾らくらいでしょうか?
このページでは2021年に厚生労働省が集計・発表したたデータをベースに、愛知県の薬剤師の平均年収や平均時給、労働環境、求人数などをチェックしていきます。
この1ページだけで愛知県の薬剤師の平均年収は勿論、転職市場の現状が把握できるようにまとめてありますので、愛知県で転職を検討されている薬剤師の方、愛知県への転職を検討されている薬剤師の方は是非参考にしてください。
※掲載データの無断引用・転載を禁じます。必要な方は厚生労働省を参照してください。
東海地方を代表する愛知県の人口は、全国4位の約755万人。名古屋市の人口は約230万人と、横浜市、大阪市に次ぐ大都市です。
愛知県は人口約751万人で全国第4位の人口を誇りますが、その多くは名古屋市に集中してしまっているのが実情です。
名古屋市の人口は約230万人となっており、横浜市、大阪市に次ぐ大都市ですが、愛知県の人口の約3分の1を占めるという偏りは、愛知県で働く薬剤師の労働条件、平均年収にも少なからず影響を及ぼしています。
愛知県内の薬剤師の数は15,446人、人口10万人あたりの薬剤師の数は204.9人となっており、全国平均の246.2人を大きく下回っています。
これだけみると薬剤師が不足しているように見えますが、実は名古屋市と名古屋市以外で状況は大きくことなります。
名古屋市内の10万人あたりの薬剤師の数は全国平均246.2人を大きく上回って282.5人となっています。
愛知県の10万人あたりの薬剤師数は全国平均よりも大きく下回っているにも関わらず、名古屋市は大きく上回っている。非常に大きな偏りがあることがおわかり頂けるかと思います。
愛知県内には名城大学、金城学院大学、愛知学院大学、名古屋市立大学といった薬学部を有する大学が4つ存在しますが、4校全てが名古屋市内に存在。
結果として、名古屋市に関しては薬剤師が充足しており、あまり高年収は望めない状況となっています。
逆に言うと、名古屋市以外のエリア、尾張エリア、三河エリア、知多エリアは薬剤師不足の状態にあり、チャンスがあります。
但し、愛知県は新型コロナウイルスの影響を大きく受けたエリアでもあり、薬剤師の転職市場、平均年収にも影響が出ています。
2021年秋現在、感染状況は比較的落ち着いていますが、これから冬にかけて再び感染が拡大する可能性もあり、薬剤師の求人も不透明な状況が続くことが予想されます
労働条件向上、年収アップを目指して愛知県の薬局、医療施設に転職をする場合は、十分に情報収集をした上で、慎重に状況を見定める必要がありそうです。
愛知県の薬剤師の平均年収 (前回比) | |
---|---|
年齢 | 33.7 歳 ( -7.7 歳) |
勤続年数 | 5.5 年 ( -4.1 年) |
所定内労働時間 | 161 時間/月 ( 3 時間) |
超過労働時間 | 14 時間/月 ( 9 時間) |
総労働時間 | 175 時間/月 ( 12 時間) |
月給 | 40.2 万円 ( -2.1 万円) |
ボーナス | 101.2 万円 ( -13.3 万円) |
年収 | 583.1 万円 ( -39 万円) |
全国順位 | 19 位 ( 14 位) |
愛知県で働く薬剤師の平均年齢は33.7歳で、前回調査よりも7.7歳下がり 、全国平均の41.2歳と比較すると7.5歳若い年齢となっています。
一ヶ月当たりの労働時間は175時間で、前回よりも12時間長く、全国平均の170時間より5時間長くなっています。
収入面では、ボーナスが平均101.2万円で、前回調査よりも13.3万円低くなっており、全国平均の92.1万円より9.1万円高くなっています。
ボーナスを含めた愛知県の薬剤師の平均年収は583.1万円。前回調査の年収データより39万円ダウンしており、全国平均の565.1万円より18万円高い年収となっています。
直近のデータでは愛知県の薬剤師の平均年収は全国平均よりやや高い水準にあり、適切な転職が出来れば全国平均よりも大幅に高い年収を得られる地域でもあります。転職エージェントが保有する求人情報も高い水準のものが揃っていますので、積極的に活用してみてください。
愛知県で正社員として働く薬剤師の平均年収を時給に換算して、全国平均と比較することで、おおよその労働条件を推測することが出来ます。
どんなに平均年収が高くても、労働時間が長かったり過度な残業を強いられているようでは、必ずしも薬剤師の労働条件が良いとは言えません。
また、多少平均年収が低くても、労働時間や残業が少なく、自由になる時間が多い、生活自体にはゆとりがあるというケースもあります。
ここでは愛知県の薬剤師の平均年収とその労働時間をベースに1時間あたりの給与を算出することで、愛知県で働く薬剤師の労働条件が全国平均と比較してどれくらいの水準にあるのか、確認することが出来ます。
平均年収から算出した1時間当たりの給与 | |
---|---|
全国平均 | 2,770 円 |
愛知県 | 2,777 円 |
愛知県で働く薬剤師の平均年収は583.1万円で全国19位でしたが、総労働時間と残業時間を加味した時給換算は2,777円となり、全国平均の2,770円と7円の差が生じました。
愛知県の労働条件は平均を上回っており、薬剤師の労働環境としては比較的恵まれていると言えそうです。
愛知県の薬剤師の平均時給 | |
---|---|
時給 | 2,355 円 ( -280.3 円) |
全国順位 | 21 位 ( 16 位) |
愛知県でパート・アルバイト・派遣社員として働く薬剤師の平均時給(推定)は2,355円で、前回調査の平均時給よりも280.3円ダウンしています。
これは全国順位21位で、全国平均の2,349円より6円高く、時給で働く薬剤師の待遇が良いことがわかります。
仮に、パート・派遣薬剤師の方がこの愛知県の薬剤師の平均時給でフルタイムで働くと年収は452.1万円になります。
これは同じように算出した全国平均のパート・派遣薬剤師のフルタイム勤務年収451万円より年収より1.1万円高く、愛知県で働く正社員の薬剤師の平均年収583.1万円より131万円低いくことになります。
フルタイム勤務時の平均年収の比較 | |
---|---|
パート薬剤師の年収 (愛知県) | 452.1 万円 |
パート薬剤師の年収 (全国) | 451 万円 |
正社員薬剤師の平均年収 (愛知県) | 583.1 万円 |
なお、参考までに愛知県の正社員薬剤師の平均年収も挙げましたが、こちらにはボーナスは勿論、残業代も含まれています。一方、ここで仮定したフルタイム勤務時の年収は1日8時間、1ヶ月20日勤務という条件で年間の収入を算出していますので残業などは含まれておりません。
あくまで仮定の話になりますが、パート・派遣薬剤師であっても多少の残業は発生することが考えられますので、年収の差はもう少し縮まるものと考えられます。
愛知県内で働く薬剤師の人数は、前回データと比較して31パーセント増えており、増加傾向にあります。薬剤師の人数が増えることで労働環境の改善が期待出来るかもしれません。
※上記は10人以上の企業を対象とする厚生労働省発表のデータを参照。愛知県内全ての薬剤師の数を示すものではありません。増減の目安としてお役立てください。(増減が大きな年もありますが厚労省発表データをそのまま掲載しております。)
主要エージェントが扱う愛知県の薬剤師の求人数は次の通りです。 (※2021年11月調査時の参考値です。最新データは各WEBサイトにて。)
愛知県は人口が多いこともあり、マイナビ薬剤師、ファルマスタッフ、ヤクジョといった薬剤師専門の転職エージェントが営業拠点、サポート拠点を構えています。
愛知県の薬剤師の求人を扱うエージェントは多数存在しますが、実際に拠点があるかどうかで情報精度や量、交渉力に差が生じます。
愛知県内への転職を目指す薬剤師の方は、これらのエージェントを活用して情報を集めていくと効率的です。
愛知県に調剤薬局やドラッグストアなどの薬局を出店している主な企業は次の通りです。括弧内の数字は薬剤師を含めた企業全体の平均年収となっています。リンク先のページでは運営企業の平均年収の詳細やボーナス、労働時間、残業時間、休暇日数といった労働条件をご覧頂けます。転職の参考データとしてご活用ください。
愛知県で転職に成功した方の体験談です。年収をアップさせる為に転職された方、年収よりも薬剤師としての働き方にこだわって転職された方など転職の内容も様々です。愛知県で転職を検討している薬剤師の方は是非チェックしてみてください。