このページでは2021年に政府(厚生労働省)が発表したデータをもとに薬剤師転職サイト比較.JAPANが独自に算出した薬剤師のパート・アルバイト・派遣社員の平均時給を都道府県別にランキング形式でご紹介します。都道府県名をクリック・タップ頂くと該当エリアの時給・年収に関するより詳細なデータをご覧頂けます。転職活動や就職活動をされる際の参考データとしてご活用ください。
なお、掲載している都道府県別の薬剤師の平均時給は当サイトが独自に算出した推定値です。政府発表の薬剤師・短時間労働者のデータには都道府県別の詳細データが無い為、薬剤師・一般労働者(正規社員)の都道府県別収入データや労働時間を指数化し、独自に算出しています。
短時間労働者の定義は「1日の所定労働時間が一般の労働者よりも短い又は1日の所定労働時間が一般の労働者と同じでも1週の所定労働日数が一般の労働者よりも少ない労働者」となっていますので、ここでは薬剤師のパート、アルバイト、派遣社員が該当するものとして扱います。
※掲載データの無断引用・転載を禁じます。必要な方は厚生労働省を参照してください。
順位 | 都道府県 | 平均時給 |
---|---|---|
1位 | 福島県 | 3,474円 |
2位 | 山口県 | 3,114円 |
3位 | 宮城県 | 2,769円 |
4位 | 長野県 | 2,733円 |
5位 | 岩手県 | 2,685円 |
6位 | 高知県 | 2,677円 |
7位 | 秋田県 | 2,672円 |
8位 | 徳島県 | 2,560円 |
9位 | 青森県 | 2,554円 |
10位 | 島根県 | 2,525円 |
11位 | 山形県 | 2,512円 |
12位 | 鳥取県 | 2,501円 |
13位 | 茨城県 | 2,500円 |
14位 | 滋賀県 | 2,489円 |
15位 | 石川県 | 2,485円 |
16位 | 栃木県 | 2,468円 |
17位 | 兵庫県 | 2,458円 |
18位 | 静岡県 | 2,441円 |
19位 | 神奈川県 | 2,424円 |
20位 | 北海道 | 2,417円 |
21位 | 愛知県 | 2,355円 |
22位 | 奈良県 | 2,338円 |
23位 | 山梨県 | 2,326円 |
24位 | 福岡県 | 2,324円 |
25位 | 福井県 | 2,316円 |
26位 | 千葉県 | 2,295円 |
27位 | 京都府 | 2,294円 |
28位 | 埼玉県 | 2,278円 |
29位 | 三重県 | 2,267円 |
30位 | 佐賀県 | 2,266円 |
31位 | 岐阜県 | 2,265円 |
32位 | 新潟県 | 2,251円 |
33位 | 長崎県 | 2,250円 |
34位 | 富山県 | 2,248円 |
35位 | 香川県 | 2,241円 |
36位 | 群馬県 | 2,229円 |
37位 | 東京都 | 2,202円 |
38位 | 愛媛県 | 2,199円 |
39位 | 大阪府 | 2,176円 |
40位 | 和歌山県 | 2,126円 |
41位 | 宮崎県 | 2,091円 |
42位 | 広島県 | 2,073円 |
43位 | 熊本県 | 2,068円 |
44位 | 岡山県 | 2,052円 |
45位 | 鹿児島県 | 1,943円 |
46位 | 大分県 | 1,912円 |
47位 | 沖縄県 | 1,753円 |
2021年厚生労働省発表データをもとに当サイトが独自に算出した薬剤師の平均時給データでは 1位の福島県と47位の沖縄県では実に1時間当たり1,721円もの差が生じています。
前回(2020年版薬剤師平均時給)のデータと比較しても、働くエリアによる薬剤師の平均時給の差は拡大していると言えます。
勿論、当サイトが独自に算出したデータですので、これが全てではありませんが、少しでも高い時給で働きたいと考えている場合は働くエリアが重要な要素の一つとなることは間違いありません。
薬剤師の平均時給は他業種と比べると高いものとなっていますが、正社員薬剤師と比較した場合はどうでしょうか?
ここでは、パート・派遣薬剤師が1日8時間、1ヶ月あたり20日勤務というフルタイムに近い条件で1年間働いた場合、幾らくらいの年収が得られるのか算出してみます。
勤務形態 | 対象エリア | 平均年収 |
---|---|---|
パート・派遣社員 | 全国平均 | 451.0万円 |
正社員 | 全国平均 | 565.1万円 |
時給ベースで勤務するパート・派遣薬剤師がフルタイムで1年間働いた場合の平均年収は約451.0万円となりました。
あくまで厚生労働省発表の薬剤師の平均時給から換算した平均年収になりますので、必ずしも実態を示すものではありませんが、パート・アルバイト、派遣契約で正社員に近い働き方を考えている方の参考にはなるのではないでしょうか。
一方で、正社員として勤務する薬剤師の平均年収は565.1万円となっています。
パート・派遣薬剤師の時給が高めであるとは言え、年収ベースでは実に114.1万円もの差が生じてしまっています。
単純計算では、1ヶ月あたりの収入に直すと約9.5万円の差、1日あたりでは4,754円の差が生じている計算になります。
勿論、パート・派遣薬剤師の平均年収計算には残業等が考慮されていないことに加え、正社員よりも比較的柔軟な働き方が出来ると思われますので、単純に比較することは出来ません。
しかし、年収ベースでは絶対的な差が生じているのは事実であり、福利厚生や将来的な昇進、昇給という点でも有利であると考えられます。
時給ベースのパートや派遣は、生活スタイルに合わせて、短時間又は短期間、決められた時間だけ働きたい薬剤師の方にはとても便利な働き方ですが、もしフルタイムに近い働き方をするのであれば条件を良く検討する必要があるのではないでしょうか。
如何でしょうか?
少しでも現在の状況を改善したいと思われている方、近いうちに復帰する予定があるという方は、求人情報を収集するところから始めてみてください。
時給の低いエリアから高いエリアに転職したいと考えている方は勿論ですが、あまり平均時給が高くないエリアであっても医療機関や仕事内容によっては条件の良い求人が多数存在します。また、少しだけ働くエリアをずらすだけでも大幅に時給が上がるケースもあります。
例として、山口県と広島県は隣接しているにも関わらず、上記の薬剤師平均時給データでは1,041円もの差が生じています(あくまで当サイトの算出の推定値です)。まずは働いているエリア、働きたいエリアの詳しい情報を専門家から得てください。
転職を強要されることはありませんので心配は無用です。情報を得るツールとして利用してください。無料でこれだけ充実した情報やサービスを受けられるのは薬剤師だけかもしれません。売り手市場である薬剤師だけに許された特権として上手く活用しましょう。