神奈川県で働く薬剤師の平均年収はどれくらいでしょうか?また、派遣やパート薬剤師の方がく神奈川県で働く場合の平均時給は幾らくらいでしょうか?
このページでは2021年に厚生労働省が集計・発表したたデータをベースに、神奈川県の薬剤師の平均年収や平均時給、労働環境、求人数などをチェックしていきます。
この1ページだけで神奈川県の薬剤師の平均年収は勿論、転職市場の現状が把握できるようにまとめてありますので、神奈川県で転職を検討されている薬剤師の方、神奈川県への転職を検討されている薬剤師の方は是非参考にしてください。
※掲載データの無断引用・転載を禁じます。必要な方は厚生労働省を参照してください。
神奈川県の人口は約920万人。人の数では東京都に次ぐ全国第2位の都市となっています。
薬剤師の数で見てみると、神奈川県で働く薬剤師は全部で22,913人。東京都、大阪府に次ぐ第3位の薬剤師数となっています。
神奈川県内には、横浜薬科大学、湘南医療大学、北里大学、国際医療福祉大学といった薬学部を有する大学が4つありますので、薬剤師が集まりやすい地域だと言えます。
東京都の50,562人と比較すると少なく感じますが、10万人あたりの薬剤師数で見てみると、神奈川県は249.7人。全国平均は246.2人となっていますので、人口比でみれば、ほぼ平均に近い水準であることがわかります。
ちなみに東京都は365.8人。大きな医療施設が多いことを考慮しても、薬剤師の需要という面で神奈川県の方が薬剤師にとって有利な条件が期待出来そうです。
神奈川県内の薬剤師数で見ていくと、横浜市が9,965人、川崎市が3,706人、相模原市が1,635人。
10万人あたりの薬剤師の数では、それぞれ、266.4人、244.5人、226.1人となっていますので、神奈川県の中でも都市部とそれ以外のエリアで需要に差があることがわかります。
施設の面では、神奈川県内の薬局の数は全部で3,952施設となっており、国内では東京都の6,789施設、大阪府の4,248に次ぐ全国第3位の薬局数を誇ります。
10万人あたりの薬局数では、神奈川県は43.0施設となっています。全国平均が47.7施設となっていますので、人口比では若干薬局の数が少ないことになります。
神奈川県内で働く薬剤師の平均年収は593.3万円で全国15位。昨年は11位でしたので、神奈川県の薬剤師は他の都道府県と比較して平均年収が高い傾向にあります。
大都市でありながら、決して薬剤師が充足しているわけでないことを反映した結果と言えるのではないでしょうか。
ただ、神奈川県は新型コロナウイルスの影響を大きく受けた地域でもあります。
横浜港のクルーズ船の件で一気に注目を浴びましたが、2021年夏には東京都の感染者数に迫るような水準になってしまったこともありました。
この為、薬剤師の転職市場は通常通りとは言えず、やや流動的な状態にあります。
この時期に転職活動される方は、神奈川県の地元に強い転職エージェントを積極的に利用して十分な情報を集めるようにしてください。
神奈川県の薬剤師の平均年収 (前回比) | |
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年齢 | 40.2 歳 ( 2.2 歳) |
勤続年数 | 8.6 年 ( 2 年) |
所定内労働時間 | 164 時間/月 ( -4 時間) |
超過労働時間 | 9 時間/月 ( -4 時間) |
総労働時間 | 173 時間/月 ( -8 時間) |
月給 | 42.6 万円 ( 0.7 万円) |
ボーナス | 82.1 万円 ( 1.1 万円) |
年収 | 593.3 万円 ( 9.9 万円) |
全国順位 | 15 位 ( 4 位) |
神奈川県で働く薬剤師の平均年齢は40.2歳で、前回調査よりも2.2歳上がり 、全国平均の41.2歳と比較すると1歳若い年齢となっています。
一ヶ月当たりの労働時間は173時間で、前回よりも8時間短く 、全国平均の170時間より3時間長くなっています。
収入面では、ボーナスが平均82.1万円で、前回調査よりも1.1万円高くなっており、全国平均の92.1万円より10万円低くなっています。
ボーナスを含めた神奈川県の薬剤師の平均年収は593.3万円。前回調査の年収データより9.9万円アップしており、全国平均の565.1万円より28.2万円高い年収となっています。
直近のデータでは神奈川県の薬剤師の平均年収は全国平均よりやや高い水準にあり、適切な転職が出来れば全国平均よりも大幅に高い年収を得られる地域でもあります。転職エージェントが保有する求人情報も高い水準のものが揃っていますので、積極的に活用してみてください。
神奈川県で正社員として働く薬剤師の平均年収を時給に換算して、全国平均と比較することで、おおよその労働条件を推測することが出来ます。
どんなに平均年収が高くても、労働時間が長かったり過度な残業を強いられているようでは、必ずしも薬剤師の労働条件が良いとは言えません。
また、多少平均年収が低くても、労働時間や残業が少なく、自由になる時間が多い、生活自体にはゆとりがあるというケースもあります。
ここでは神奈川県の薬剤師の平均年収とその労働時間をベースに1時間あたりの給与を算出することで、神奈川県で働く薬剤師の労働条件が全国平均と比較してどれくらいの水準にあるのか、確認することが出来ます。
平均年収から算出した1時間当たりの給与 | |
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全国平均 | 2,770 円 |
神奈川県 | 2,858 円 |
神奈川県で働く薬剤師の平均年収は593.3万円で全国15位でしたが、総労働時間と残業時間を加味した時給換算は2,858円となり、全国平均の2,770円と88円の差が生じました。
神奈川県の労働条件は平均を上回っており、薬剤師の労働環境としては比較的恵まれていると言えそうです。
神奈川県の薬剤師の平均時給 | |
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時給 | 2,424 円 ( 75.2 円) |
全国順位 | 19 位 ( 3 位) |
神奈川県でパート・アルバイト・派遣社員として働く薬剤師の平均時給(推定)は2,424円で、前回調査の平均時給よりも75.2円アップしています。
これは全国順位19位で、全国平均の2,349円より75円高く、時給で働く薬剤師の待遇が良いことがわかります。
仮に、パート・派遣薬剤師の方がこの神奈川県の薬剤師の平均時給でフルタイムで働くと年収は465.3万円になります。
これは同じように算出した全国平均のパート・派遣薬剤師のフルタイム勤務年収451万円より年収より14.3万円高く、神奈川県で働く正社員の薬剤師の平均年収593.3万円より128万円低いくことになります。
フルタイム勤務時の平均年収の比較 | |
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パート薬剤師の年収 (神奈川県) | 465.3 万円 |
パート薬剤師の年収 (全国) | 451 万円 |
正社員薬剤師の平均年収 (神奈川県) | 593.3 万円 |
なお、参考までに神奈川県の正社員薬剤師の平均年収も挙げましたが、こちらにはボーナスは勿論、残業代も含まれています。一方、ここで仮定したフルタイム勤務時の年収は1日8時間、1ヶ月20日勤務という条件で年間の収入を算出していますので残業などは含まれておりません。
あくまで仮定の話になりますが、パート・派遣薬剤師であっても多少の残業は発生することが考えられますので、年収の差はもう少し縮まるものと考えられます。
神奈川県内で働く薬剤師の人数は、前回データと比較して61パーセント増えており、増加傾向にあります。薬剤師の人数が増えることで労働環境の改善が期待出来るかもしれません。
※上記は10人以上の企業を対象とする厚生労働省発表のデータを参照。神奈川県内全ての薬剤師の数を示すものではありません。増減の目安としてお役立てください。(増減が大きな年もありますが厚労省発表データをそのまま掲載しております。)
主要エージェントが扱う神奈川県の薬剤師の求人数は次の通りです。 (※2021年11月調査時の参考値です。最新データは各WEBサイトにて。)
神奈川県内にはマイナビ薬剤師とファルマスタッフの営業拠点、サポート拠点があります。
神奈川県内で転職を検討している薬剤師の方は、この2つのエージェントをベースに情報収集すれば間違いない筈です。
勿論、他のエージェントと併用しても問題ありません。納得いくまで十分な情報を集めるようにしましょう。
神奈川県に調剤薬局やドラッグストアなどの薬局を出店している主な企業は次の通りです。括弧内の数字は薬剤師を含めた企業全体の平均年収となっています。リンク先のページでは運営企業の平均年収の詳細やボーナス、労働時間、残業時間、休暇日数といった労働条件をご覧頂けます。転職の参考データとしてご活用ください。
神奈川県で転職に成功した方の体験談です。年収をアップさせる為に転職された方、年収よりも薬剤師としての働き方にこだわって転職された方など転職の内容も様々です。神奈川県で転職を検討している薬剤師の方は是非チェックしてみてください。